- 2022/06/09 掲載
ヘッジファンド団体がLME批判、ニッケル取引停止で
LMEは3月8日の取引でニッケル価格が一時2倍以上に急騰し1トン=10万ドル超に達したことを受け、売買を停止して取引を取り消すという異例の措置に踏み切った。
MFAは文書でLMEは「秩序ある市場の維持、利害対立への対処、ニッケル市場の投資家保護という規制上の義務を果たさなかったことで、市場監督能力への信頼を損ねた」としたうえで、LMEに規制対応の不備を早期に是正するよう求めた。
LMEは取材に対し、ニッケル取引停止についてLMEを含む全ての関係者の行動が徹底検証されるよう図る決意だ、とコメント。「LMEの見解では3月8日序盤のニッケル市場は無秩序になっていた。LMEとLMEクリア(清算機関)は一貫して、市場全体の利益を踏まえて行動しようと努めた」とした。
取引停止に関して英金融当局は、4月に包括的な調査を開始。
この問題で米ヘッジファンドのエリオット・アソシエーツと米投資会社、ジェーン・ストリート・グローバル・トレーディングは、LMEを提訴している。
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