- 2022/06/15 掲載
午後3時のドルは134円後半、日銀政策修正への思惑で24年ぶり高値から失速
円債市場では、国債先物の中心限月9月限が一時、前営業日比2円超下落。市場では日銀のイールドカーブコントロール(YCC)の修正観測が高まっており、債券相場の急落も相まって円買いにつながっている。
17日までの日銀金融政策決定会合で現状の政策が維持された場合は、ドル/円は上値を試す可能性が高い。ただ、今後の政策修正の思惑が高まる発言や内容が出れば「投機筋による円金利のショートポジションは継続するとみられ、ドル/円の上昇も限定的となる」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)という。
きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして様子見ムードも強く、持ち高調整の動きもみられた。CMEフェドウォッチによると、今会合での75ベーシスポイント(bp)の利上げ確率は99%を超えている。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏によると75bpの利上げはすでに市場のコンセンサスとなっており、「50bpの利上げにとどまった場合は市場へのインパクトが大きい」という。そうなれば、ドル売りにつながる一方でリスク資産が持ち直すとみられ、円売り圧力も強まって「ドル/円は緩やかに上昇する」とみる。
同時発表のドットチャートでタカ派的な内容が確認された場合は、金利が上昇する一方、株価の下落が予想され、それに伴い「資産換金化の動きからドル買い需要が出てくる」(斎藤氏)という。
ユーロ/ドルは1.0462/66ドル付近。ECBが臨時の理事会を開催し市場の現状を協議すると明らかになり、ユーロ買いが強まった。
足元ではドイツとイタリアのスプレッドが拡大するなど、市場が不安定化している。「前回のECB理事会で対応措置が発表されず失望感があった。今回対応を協議することが好感され、ユーロ買いにつながった」(国内銀行)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 134.83/85 1.0462/66 141.07/11
午前9時現在 135.26/28 1.0435/39 141.16/20
NY午後5時 135.47/48 1.0414/18 141.09/13
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