- 2022/06/15 掲載
日経平均は大引け=4日続落、米金融引き締め加速観測で先行き警戒感も
前日の米株安の流れを引き継ぎ、前場の日経平均は小幅続落で寄り付いた後、方向感に乏しい展開が継続した。一時プラス圏に浮上したが、再びマイナス圏に沈むなど全体的に売りが広がった。後場に入ってからも軟調な地合いは継続し、FOMCへの警戒感を背景に下げ幅を拡大。一時、前営業日比308円18銭安の2万6321円68銭まで下落する場面もあった。
市場では、FOMCで75bpの利上げが公表されれば、「サプライズ感はなく、米株はこれまで大きく下げた分、イベント通過で買い戻しが入る可能性がある」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との指摘が聞かれた。ただ、FOMC通過でドルが売られ、ドル/円相場が円高に振れるとの見方から、「日本株がどこまで上昇するかは不透明」(三浦氏)という。
野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏は、今回のFOMCで発表されるドットチャート(政策金利見通し)が注目だとし、「ドットチャートで今後の利上げ幅をある程度想定できれば、目先の株価のボラティリティーは抑えられそうだ」と話した。
TOPIXは1.2%安の1855.93ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆7623億3100万円だった。東証33業種では、値下がりは石油・石炭製品や鉱業、電気・ガス業など29業種で、値上がりはパルプ・紙、銀行業や証券業、海運業など4業種だった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが257銘柄(13%)、値下がりは1545銘柄(84%)、変わらずは36銘柄(1%)だった。
個別では、ヤーマン、関西ペイント、インテリジェント ウェイブなどがしっかり。一方、マネジメントソリューションズ、大阪チタニウムテクノロジーズなどは軟調だった。
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