• 2022/06/15 掲載

午後3時のドルは134円後半、日銀政策修正への思惑で24年ぶり高値から失速

ロイター

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[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(135.47/48円)から下落し、134.83/85円で推移している。海外市場の流れを引き継ぎ、朝方には一時135.60円と24年ぶりの高値を更新。しかし、その後、日銀の金融政策修正への思惑が高まったことや臨時の欧州中央銀行(ECB)理事会の開催が判明したことでユーロ高/ドル安が進み、つられてドルは134円後半まで下落した。

円債市場では、国債先物の中心限月9月限が一時、前営業日比2円超下落。市場では日銀のイールドカーブコントロール(YCC)の修正観測が高まっており、債券相場の急落も相まって円買いにつながっている。

17日までの日銀金融政策決定会合で現状の政策が維持された場合は、ドル/円は上値を試す可能性が高い。ただ、今後の政策修正の思惑が高まる発言や内容が出れば「投機筋による円金利のショートポジションは継続するとみられ、ドル/円の上昇も限定的となる」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)という。

きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして様子見ムードも強く、持ち高調整の動きもみられた。CMEフェドウォッチによると、今会合での75ベーシスポイント(bp)の利上げ確率は99%を超えている。

クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏によると75bpの利上げはすでに市場のコンセンサスとなっており、「50bpの利上げにとどまった場合は市場へのインパクトが大きい」という。そうなれば、ドル売りにつながる一方でリスク資産が持ち直すとみられ、円売り圧力も強まって「ドル/円は緩やかに上昇する」とみる。

同時発表のドットチャートでタカ派的な内容が確認された場合は、金利が上昇する一方、株価の下落が予想され、それに伴い「資産換金化の動きからドル買い需要が出てくる」(斎藤氏)という。

ユーロ/ドルは1.0462/66ドル付近。ECBが臨時の理事会を開催し市場の現状を協議すると明らかになり、ユーロ買いが強まった。

足元ではドイツとイタリアのスプレッドが拡大するなど、市場が不安定化している。「前回のECB理事会で対応措置が発表されず失望感があった。今回対応を協議することが好感され、ユーロ買いにつながった」(国内銀行)という。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 134.83/85 1.0462/66 141.07/11

午前9時現在 135.26/28 1.0435/39 141.16/20

NY午後5時 135.47/48 1.0414/18 141.09/13

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