- 2022/06/16 掲載
EU一般裁判所、クアルコムに対する欧州委の制裁金は無効と判決
欧州委は2018年、クアルコムが2011年から16年までアップルに多額の資金を払ってインテルなどのライバルを排除し、iPhone(アイフォーン)とiPad(アイパッド)向けの半導体を独占的に納入していたのは独占禁止法違反だと主張し、クアルコムに9億9700万ユーロ(10億5000万ドル)の支払いを命じていた。
しかし一般裁判所は、クアルコムの資金提供によってアップルが他のサプライヤーに調達先を切り替えるインセンティブが実際に低下したという欧州委の見解を裏付ける具体的な証拠が提出されなかったなどと説明した。
今回の判決は、欧州委のベステアー執行副委員長(競争政策)が進める巨大IT企業に対する規制強化の取り組みにも影響を及ぼす可能性がある。
欧州委は、判決内容を慎重に検討した上で、今後の行動を決めると述べた。クアルコムはコメント要請に回答がなかった。
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