- 2022/06/16 掲載
日経平均は大引け=5日ぶり反発も安値引け、上値の重さ意識
日経平均は、急反発でスタートした後も上値を伸ばし、621円54銭高の2万6947円70銭で高値をつける場面があった。ただ、後場は時間外取引での米株先物やアジア株の軟化を受け、利益確定売りの圧力が強まり、徐々に上げ幅を縮小した。
業種別では、自動車など輸送用機器や機械などの輸出関連株、ハイテク株、高PER(株価収益率)株など幅広い銘柄が後場から伸び悩んだ。明日は日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田総裁の会見を控えているため、買い一巡後は手仕舞いムードが広がった。
FOMCは0.75%の大幅利上げとなったが、市場では事前に米消費者物価指数(CPI)の強い結果を受けて急速に織り込みが進んでいたこともあって、予想通りの結果と受け止められた。ただ、市場では「米金利の本格的な上昇を前に、投資家が株式市場から手を引き始めている」(松井証券の窪田朋一郎投資メディア部長)との声が聞かれた。
TOPIXは6日ぶりに反発し0.64%高の1867.81ポイント。東証プライム市場の売買代金は2兆6416億3200万円だった。東証33業種では、水産・農林業、繊維業、輸送用機器、ゴム製品などの29業種が値上がり。海運業、サービス業などの4業種は値下がりした。
個別では、ファーストリテイリング、トヨタ自動車、TDK、ダイキン工業などが上昇。東京エレクトロン、アドバンテスト、日産化学、ネクソンは売られた。
プライム市場の騰落数は、値上がり1216銘柄(66%)に対し、値下がりが561銘柄(30%)、変わらずが61銘柄(3%)だった。
PR
PR
PR