- 2022/06/27 掲載
日経平均は大引け=3日続伸、米国の金融引き締めへの過度な懸念が後退
日経平均は、前週末の米株市場の流れを引き継いで前営業日比約240円高と堅調にスタート。その後も徐々に上げ幅を広げた。後場には一段と上値を伸ばし、一時、前営業日比約440円高の2万6938円43銭の高値を付けた。
米ミシガン大学が前週末発表した6月の消費者信頼感指数(確報値)は速報値から下方修正され、過去最低を更新。中長期の期待インフレ率も速報値から下方修正された。これを受け、米連邦準備理事会(FRB)による過度な金融引き締めへの警戒感が和らいだという。
市場では、FRBがさらにタカ派に傾斜する可能性が低くなったとの見方が示され、「これまで意識されていた不透明要因の織り込みが進んで、日本株にも買い戻しが入ったようだ」(国内証券)との声が聞かれた。
一方、単月の指標だけで環境が大きく変わったわけではないとの意見もあり、「大きく売り込まれた米株が反発したので、日本株も自律反発程度に上昇したとみている」(大和証券のシニアエコノミスト・末廣徹氏)との指摘もあった。末廣氏は、目先の日経平均は2万7000円近辺では上値の重さが意識されると見込んでいる。
TOPIXは1.11%高の1887.42ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6990億2300万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や鉱業、機械など28業種で、値下がりは不動産業やゴム製品、陸運業など5業種だった。
個別では、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなど値がさ株がしっかり。ファナックやキーエンスなど設備投資関連株も堅調だった。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1297銘柄(70%)、値下がりは462銘柄(25%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。
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