- 2022/06/29 掲載
関西・中部電も節電呼び掛け=夏の供給力、全国で懸念
夏場の電力供給に対する懸念は全国に広がっている。関西電力の森望社長は28日の記者会見で、「想定を超える電力需要の増加や燃料調達リスクを踏まえると予断を許さない」と述べ、家庭や企業に節電への協力を要請した。関東圏では運転を休止していた火力発電所を再稼働させる動きもあるが、関西電管内では「夏に間に合うように立ち上げるのは難しい」と説明した。
定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)は配管の水漏れが見つかり、本格的な営業運転の再開が8月中旬に遅れる。この影響により北陸、関西、中国、四国、九州の各電力管内で、電力需給の余力を示す「予備率」が7月は安定供給に最低限必要な3%ちょうどまで低下する見通し。このため、関西電は節電量に応じた家庭向けのポイントキャンペーンなどで需要の抑制に取り組む。
中部電力の管内は今のところ需給逼迫(ひっぱく)が懸念される状況にないものの、天候次第では供給が追い付かない事態に陥りかねない。林欣吾社長は28日、記者会見で「無駄な電気の使用について節電をお願いする」と呼び掛けた。
【時事通信社】
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR