- 2022/06/29 掲載
午後3時のドルは136円前半、24年ぶり高値圏で上昇一服
東京市場のドルは横ばい。午後に入り一時136.28円と前日海外高値の136.38円に接近する場面もあったが、手がかり難から上昇は限られた。
ドルは今月21日の海外市場で136.71円まで上昇。1998年10月以来24年ぶり高値を更新した後、前週後半に134円台まで調整したが、再びドル高が勢いづいてきた。
米10年債利回りが現在3.13%付近と、直近ピークの3.49%台から低下しているにもかかわらずドルが買われているのは、継続的な利上げが見込まれる米国と金融緩和を維持する日本との金利差拡大期待が背景にあることに加え、短期的には今月末の持ち高調整売買がドル高に傾く可能性がある、との見方が広がっているためだ。
世界中のさまざまな市場に投資する機関投資家やファンド勢は、保有資産残高を事前に定めた水準に保つため、株式や債券など資産市場の上下動と通貨の変動を受けて、持ち高を調整するための売買を定期的に実施する。月末で四半期末、かつ半期末にもあたる6月末は、こうした売買が活発に行われやすいという。
為替市場では、関連売買が執行される結果、月末に特定の通貨が特段の手がかりなく大きく変動することが珍しくない。カナダロイヤル銀行は「米国株投資家の間で月初来の大幅株安を受けて、為替ヘッジを削減する動きが目立っている」として、あすにかけてドル買いと英ポンド売りが強まりやすいと試算している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 136.02/04 1.0500/04 142.85/89
午前9時現在 136.03/05 1.0519/23 143.13/17
NY午後5時 136.12/16 1.0518/21 143.22/26
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