- 2022/06/30 掲載
ユーロ圏銀行、景気後退を想定して資本計算を=ECB銀行監督委
[30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は30日、ユーロ圏の金融機関に対してリセッション(景気後退)の可能性を事業計画に織り込むよう求める考えを明らかにした。これに基づき配当案を承認するかどうか決定すると述べた。
欧州議会の委員会の公聴会で「われわれはガスの供給停止やリセッションなど、より厳しいシナリオの下で資本を再計算するよう銀行に提案する方針だ」と発言。配当などの計画を審査する際にも用いられると説明した。
この提案は来週、ECBの監督理事会で協議される予定だと述べた。
ユーロ圏の銀行は全般的に緩やかな金利上昇の恩恵を受けるが、より急激で無秩序な金利上昇のリスクもあり、特に高いレバレッジの場合は顧客に打撃を与えると警告した。
「現在の環境はボラティリティーが高く、株式のバリュエーションが低い。市場はマクロ経済の不利な動向で銀行の利益率と資産の質が悪影響を受ける可能性があると予想している」と述べた。
今のところは純手数料収入とトレーディングの成績は好調で、純営業利益に追い風となるとの見方を示した。
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