- 2022/07/02 掲載
NY外為市場=ドル高、世界的な景気懸念で安全資産に買い
この日は米10国債利回りが約1カ月ぶり低水準を付けたにもかかわらず、ドルが上昇。FXストリート・ドット・コム(ニューヨーク)のシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「不安感が台頭すると、ドルに買いが入る」としている。
この日発表の経済指標では、米供給管理協会(ISM)の6月の製造業景気指数が53.0と、前月の56.1から低下し、2020年6月以来の低水準を付けた。連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めで景気が冷え込みつつあることが改めて確認された。
主要6通貨に対するドル指数は0.36%高の105.12。6月15日には105.79と、20年ぶりの高水準を付けていた。
ユーロは0.56%安の1.0424ドル。
欧州連合(EU)統計局発表の6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比上昇率が8.6%と、前月の8.1%から加速し過去最高を更新。市場予想(8.4%)も上回った。
リスク動向に敏感に反応する通貨は軟調。豪ドルは20年6月以来の安値を更新した。
ソシエテ・ジェネラル(ロンドン)の外為ストラテジスト、ケネス・ブロー氏は「下半期は『リスクオフ』での開始となり、ほぼ全面的にドル高になった」としている。
ドルは対円で0.37%安の135.26円。6月29日には137.01円と、24年ぶり安値を更新していた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.63%下落し、1万9400ドルをわずかに上回る水準。
ドル/円 NY終値 135.19/135.22
始値 135.34
高値 135.55
安値 134.80
ユーロ/ドル NY終値 1.0428/1.0430
始値 1.0449
高値 1.0459
安値 1.0367
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