- 2022/07/05 掲載
純剰余金1兆3811億円、新規国債は8兆円減額=21年度一般会計決算
[東京 5日 ロイター] - 財務省は5日、2021年度一般会計決算の概算見込み額を発表した。歳入の柱となる税収が想定を超えて推移したことを受けて公債金(新規国債)を8兆円減額。国債償還や補正予算の財源となる純剰余金は1兆3811億円となった。
歳入では、税収が67兆0379億円と昨年末の想定から3兆1578億円上振れし、前年度に続いて過去最高を更新した。日銀からの国庫納付などの税外収入や、国債利払い費など歳出の使い残しもあり、国債を減額処理しても1兆円を超える剰余金が残った。
財政法の規定では、剰余金の半分は国債償還に充てることが義務付けられ、制度上は残る6900億円余りを補正予算の財源に活用することができる。秋の臨時国会をにらみ与党から歳出圧力が強まりそうだ。剰余金の扱いは今後詰める。
歳出の不用額は6兆3028億円と、過去最大となった。財務省幹部によると、21年度予算の次年度への繰越額は22兆4272億円となり、過去2番目の大きさとなった。公共事業や地方交付税交付金の繰り越しなどが主因。
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