- 2022/07/13 掲載
EU、「大きすぎてつぶせない銀行」対策で前進
SRBは銀行破綻で公的資金投入が必要になる事態を防ぐため、対応を進めている。今回初めて発表した進捗状況を示すヒートマップ(色分け地図)によると、域内銀行の損失吸収債の発行不足額は326億ユーロと、全リスクエクスポージャーの0.45%まで減少した。
大半の銀行は損失吸収債の発行目標を達成しているものの、一部の銀行は円滑な破綻処理に必要な条件を改善する必要があるという。
SRBのケーニヒ委員長は「大手行を筆頭に全ての銀行で順調な進展が見られる。同時に今年と来年にさらに配慮が必要な分野も明らかになった」と表明。出遅れた銀行について、今後1年で追加の試験と破綻処理の「予行演習」を実施し、「能力の格差」を埋める方針を示した。
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