- 2022/07/14 掲載
〔海外決算〕米デルタ航空、1株益予想下回る=コスト高響く―4~6月期
【ニューヨーク時事】米航空大手デルタ航空が13日発表した2022年4~6月期決算は、調整後の1株当たりの利益が、市場予想を下回った。航空需要が回復し、売上高は、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同期の水準を上回った。純損益は黒字を確保したものの、燃料費の上昇などのコスト高により、19年同期の50%程度にとどまった。
7~9月期の売上高は19年同期比で1~5%増と見込んだ。
バスティアン最高経営責任者は、米ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、「旅行需要の伸びはしばらく続く。景気後退懸念は出ているが、我々のビジネスには影響が出ていない」と強調。旅行需要の回復は今夏だけでなく、秋から冬にかけての予約状況も比較的好調だと説明した。
主力の旅客収入は、19年同期比4%減にとどまり、新型コロナ前の水準にほぼ達した。国内線は出張などの法人需要が、新型コロナ前の8割程度まで戻った。国際線も、大西洋線、中南米線を中心に回復が加速しているという。
一方で、原油高を背景に燃料費が大きく増加。燃料を除く費用も前四半期から1割増えた。人手不足によって欠航や遅延が発生しており、増便ができないことも業績の重荷となった。
米メディアによると、従業員数は19年時点の95%近くまで増やしたが、パイロットや客室乗務員らの訓練に時間がかかっているため、年内は増便を控える方針を示している。
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