英政策金利、今後1年で2％超えも＝ソーンダース中銀政策委員

[ロンドン １８日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のソーンダース政策委員は１８日、最近の物価高騰を受け、インフレ期待を抑制するため政策金利が向こう１年で２％を超える可能性があるとの見方を示した。

英中銀は昨年１２月以降に５回の利上げを実施し、来月の政策会合でも追加引き上げが予想されている。

ソーンダース氏はシンクタンクでの講演で、英経済の潜在成長率が低下しているため、物価上昇圧力の抑制は中銀の中心的な予測よりも困難になる可能性があると指摘。

現在１．２５％の政策金利が向こう１年で２％以上に達するという金融市場の予測は「非現実的でも、あり得ないことでもない」と述べた。

ただ「今後１年の政策金利の正確な予測に焦点を当てるよりも、引き締めサイクルは（私の考えでは）まだしばらく先があるかもしれないということが重要だ」とした。

引き締めが遅すぎた場合、金利を過度に引き上げた場合よりもおそらくコストが大きいとも警告。「需要過多と高インフレの中、（対応が）過少で遅すぎとなれば、賃金の基本的な伸びや長期インフレ期待、企業の価格戦略における最近の傾向がより強く根付く可能性が高まる」と述べた。