- 2022/07/26 掲載
仏通信衛星ユーテルサットと英ワンウェブ、合併契約に調印
米電気自動車(EV)大手テスラ最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏のスペースXが展開する衛星インターネット事業「スターリンク」や、アマゾン・ドット・コムの同事業「プロジェクト・カイパー」を向こうに回す低軌道衛星群が構築される可能性がある。
ワンウェブの事業価値を34億ドルと算定。同社株式をユーテルサットが発行する新株と交換する。ユーテルサットがワンウェブを100%保有することになる。
合併は政治的に機微な面もある。ユーテルサットの筆頭株主は20%を保有する仏政府系投資銀行。リフィニティブのデータによると、4位の株主は中国政府系ファンドのCICだ。ワンウェブの筆頭株主はインドの富豪実業家スニル・バーティ・ミタル氏のバーティ・グローバルで、同社と英政府によって破綻から救済された経緯がある。
統合後の新会社の2022/23年度の売上高は12億ユーロ(12億3000万ドル)、コア利払い・税・償却前利益(EBITDA)は7億ユーロ。今後10年の年平均増収率は2桁前半と予想されている。
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