- 2022/07/28 掲載
タタ・モーターズ、コスト増で赤字拡大 高級車販売は回復見込む
ただ、バラジ最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で、インフレや金利上昇などの懸念もあるものの、需要増加によって傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)部門を含め販売が回復するとの期待を示した。高級車は他の価格帯よりも景気後退に耐性があるとの認識を示した。
バラジ氏によると、4-6月のJLRはサプライチェーン混乱や新型車量産化の予想外の立ち後れ、中国でのコロナ感染予防のロックダウン(都市封鎖)の打撃を受けた。しかし、国内で半導体不足が目に見えて緩和してきており、7-9月は卸売りベースでJLRとして9万台と、これまでの5四半期よりも販売回復が見込めるという。
同氏によると、4-6月の同実績は7万2000台で、前年同期比15%減少。これに対して現在は受注が20万台入っており、小売りに向けた在庫不足を埋めるためにはさらに10万台を増産する必要があるとした。
同氏は、コモディティー価格が安定化してきているため、さらなる価格の大幅引き上げは見込まないとした。タタとしては、JLR向けに通年で電気自動車(EV)化も含めた設備投資計画30億ドル相当を想定しているという。
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