- 2022/08/08 掲載
日経平均は4日続伸、好業績銘柄に買い 2万8000円維持で安心感
ロイター

日経平均は反落してスタートした後、一進一退の展開が続いた。その後は徐々に上げ幅を拡大して一時、2万8279円12銭の高値を付けた。買い一服後は伸び悩んだものの底堅さは維持した。好決算を発表した企業への物色がみられたほか、業種別では鉱業、石油・石炭製品などの上昇が目立った。米雇用統計後、米長期金利は再び上昇傾向となっているが、ハイテク株が崩れる雰囲気はみられなかった。
先週末に公表された米雇用統計は市場予想を大きく上回り、米景気後退懸念はいったん和らいだ。一方で、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め加速も再び意識されているという。
ソニーフィナンシャルグループのシニアエコノミスト・渡辺浩志氏は、足元の市場は景気動向そのものよりも、金融政策がどれだけ景気を冷やすかという点に注目していると指摘し、「良好な雇用統計もマーケットは素直に喜べない状況だ」と話した。
ただ、単月の雇用指標だけでは今後の金融引き締めペースを明確に織り込むのは難しいとの見方も聞かれ、「マーケットは米消費者物価指数(CPI)などを確認してから次の利上げ幅を見極めていくのではないか」(国内信託銀行)という。米CPI公表までは様子見姿勢が強まる可能性があるとの受け止めもあった。
TOPIXは0.22%高の1951.41ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.22%高の1004.09ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆7090億1800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や石油・石炭製品、金属製品など22業種で、値下がりは保険業や海運業、パルプ・紙など11業種だった。
個別では、東京エレクトロン、第一三共、スズキが堅調。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ、ファーストリテイリングは小幅高だった。好決算を発表したレーザーテックや三井松島産業は大きく値上がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり894銘柄(48%)に対し、値下がりが867銘柄(47%)、変わらずは77銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28249.24 +73.37 28050.09 28,047.08─2
8,279.12
TOPIX 1951.41 +4.24 1939.98 1,939.55─1,
951.53
プライム指数 1004.09 +2.21 998.33 998.16─1,00
4.14
スタンダード指数 992.44 -0.07 992.33 989.91─993.
37
グロース指数 916.24 -12.60 922.21 910.80─923.
49
東証出来高(万株) 112335 東証売買代金(億円 27090.18
)
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