日野自とトヨタに損害賠償請求＝米国の運送会社など

日野自動車は１２日、米国の運送会社などとみられる４者が、日野自や親会社のトヨタ自動車などに損害賠償を求める訴訟を米裁判所に起こしたと発表した。具体的な請求額は分かっていないが、５００万ドル（約６億６５００万円）を超える見込み。

日野自によると、原告は米国内で販売された２００４～２１年モデルのトラックに関し、過去の不正行為などに伴って損害を受けたと主張。フロリダ州南部地区連邦地裁マイアミ支部に提訴した。

２０年１２月、日野自は米国向けエンジンの認証試験で問題が生じたとして、米国とカナダの２工場での車両生産を停止していた。米国当局の調査が続いており、不正の有無は明らかになっていない。

同社は「主張されている請求に適切な対応をしていく」と話している。トヨタは「集団訴訟に至ったことは残念だ。当社の立場をしっかり主張していく」とコメントした。

【時事通信社】