• 2022/08/19 掲載

トルコ中銀が利下げ、「経済成長に必要」 物価高の中市場に衝撃

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[アンカラ 18日 ロイター] - トルコ中央銀行は18日の金融政策委員会で、政策金利を1%ポイント引き下げ、13%とした。インフレ率が80%近くに達する中での利下げは全く予想外で、金融市場に衝撃が走った。

中銀は昨年末にかけて5%ポイントの利下げを実施した後は、過去7カ月にわたり政策金利を14%に据え置いていた。今回の政策決定会合についてロイターが実施したエコノミスト調査では、14人が主要政策金利の1週間物レポレートが据え置かれると予想。1人が年内の利下げを予想していた。

中銀政策委員会は、先行指標で第3・四半期の景気失速が示されているため行動を起こす必要があったとし、「世界的な経済成長に対する不確実性が高まり、地政学的なリスクが増大する中、工業生産の成長と雇用の増加を維持するために、金融環境を支援的な状態に維持することが重要」とした。

その上で、新しい金利水準は「現在の見通しの下で適切」との見方を示した。

トルコ統計局が今月3日に発表した7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比76.9%と、24年ぶりの高水準を更新。

中銀は、物価上昇の背景にはエネルギー価格上昇の影響が遅れて出ていることや、供給面での衝撃などがあると指摘。中銀や他の当局の措置でディスインフレが始まるとの見方を改めて示した。

エルドアン大統領は長らく低金利を提唱。実質金利が大幅なマイナス圏に陥り、国民の生活は圧迫されている。

アナリストは今回の利下げに落胆を表明。Abrdn(ロンドン)のファンドマネジャー、キエラン・カーティス氏は「全く言葉を失う。こうしたことは明らかに行なうべきでない」と述べた。

利下げを受け、トルコリラは1%を超えて下落。リラ相場は昨年、対ドルで44%下落。今年に入ってからは27%下落している。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます