関電美浜３号機また延期＝検査中、冷却系統でトラブル

関西電力が、定期検査中の美浜原発３号機（福井県美浜町）で２３日に予定していた原子炉の起動を延期したことが２４日、分かった。１次冷却系統に設置されているホウ酸水タンクで２１日、圧力が規定値を一時下回るトラブルがあったため。関電によると、原因の調査と対策を進めるため、運転再開時期は未定という。

美浜３号機は、政府が今冬の稼働を目指している最大９基の原発の一つ。

美浜３号機では８月１日、原子炉補助格納容器内で、放射性物質を含む水が漏れているのが確認され、１０日に予定していた運転再開を延期したばかり。関電が１９日に原子力規制委員会へ提出した報告書によると、原子炉起動は２３日、送電開始は２５日の予定だった。

【時事通信社】 〔写真説明〕美浜原発３号機＝２０２１年６月、福井県美浜町