• 2022/08/27 掲載

米個人消費支出、7月は0.1%増 予想を下回る インフレ鈍化

ロイター

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[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した7月の個人消費支出(PCE)は前月より0.1%増え、市場予想の0.4%増を下回った。インフレはかなり緩和され、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを縮小する余地が生まれる可能性がある。

6月は前回発表の1.1%増から1.0%増へやや下方改定された。

7月のPCE価格指数は前月より0.1%低下し、6月の1.0%上昇から下げに転じた。7月の前年同月比は6.3%上昇し、伸び率は6月の6.8%から縮小した。

米国自動車協会(AAA)によると、1ガロン当たりの平均ガソリン価格は6月半ばに5ドルを超えて過去最高を記録したが、7月最終週に約4.27ドルまで下がった。このため、他の支出が可能になったとみられる。

モノへの支出は0.2%減少したものの、サービスへの支出は0.3%増加した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は7月に前月比0.1%上昇。伸び率は6月の0.6%から縮小し、2021年2月以来最も低い伸びとなった。7月の前年同月比は4.6%上昇。伸びは6月の4.8%から鈍化し、9カ月ぶりの低水準となった。

衣料品、航空旅行や宿泊施設などのサービスの価格の上昇率が7月に縮小し、インフレを抑制した。

2022年第2・四半期の個人消費のペースが緩やかだったため、供給網の問題で急減していた在庫蓄積の影響が緩和された。第2・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.6%減り、第1・四半期には1.6%減だった。

7月の個人所得の伸びは小幅だったものの、賃金は大きく上昇。個人消費が下支えされ、緩やかながらも経済成長が維持される可能性が示された。

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