みずほ、楽天証券に２割出資へ＝８００億円、ネット基盤強化

みずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）が、傘下のみずほ証券を通じて楽天証券に出資する方針を固めたことが５日、分かった。出資額は８００億円程度とみられ、楽天証株式の２割を取得して持ち分法適用会社とする見通し。インターネット専業の証券会社との連携を強化し、若年層など新たな顧客基盤を開拓したい考えだ。

みずほ証が来月にも、楽天グループが保有する楽天証の普通株を買い取る予定。週内にもみずほＦＧと楽天グループが合意するとみられる。みずほ側からの役員派遣も視野に入れており、連携強化により販売拡大を目指す。

楽天証とみずほ証を合わせた口座数は１０００万規模に上る。楽天証は今年１～６月の新規口座開設者の６割超が３０代以下。みずほ証の従来の顧客基盤と、楽天証の顧客やデジタル技術を融合させ、競争が激化しているデジタル経済圏での優位性の確立を狙う。

【時事通信社】 〔写真説明〕みずほフィナンシャルグループの看板＝東京都千代田区