クレディ・スイス、複数銀行と増資引き受けの可能性協議＝米通信社

［１４日　ロイター］ - スイス金融大手クレディ・スイス・グループはバランスシート強化が必要になった際に増資の引受先になってもらう可能性を巡り、複数の銀行と協議している。米ブルームバーグ・ローが１４日、消息筋の話として伝えた。

報道によると、クレディ・スイスは現在の低調な株価水準での新株発行はできれば避けたい意向だが、必要に迫られる場合に備えて準備を進めている。

クレディ・スイスはコメントを拒否した。

同行は昨年、投資会社アルケゴスの巨額損失に絡んで自社でも５０億ドルを超える損失を計上したほか、金融会社グリーンシル・キャピタルの破綻後に幾つかの関連ファンドを閉鎖。一部アナリストの試算に基づくと、数年以内に最大で９０億スイスフラン（８９億６０００万ドル）の資本不足に陥る恐れが出てきている。

アクセル・レーマン会長は１４日、経営改革に乗り出す考えを改めて表明した。２７日には第３・四半期の業績とともに、戦略的な見直し計画の詳細を公表する予定。