ＥＣＢ、物価対応に利上げ必要　景気後退に直面でも＝アイルランド中銀総裁

[ニコシア １８日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁は１８日、ユーロ圏経済は景気後退（リセッション）に直面している可能性があるとしながらも、インフレが高止まりしていることで経済安定が損なわれているため、利上げは絶対的に必要との考えを示した。

マクルーフ総裁は「ユーロ圏は高インフレと低経済成長という困難な組み合わせに直面しており、テクニカルなリセッションに陥る恐れもある」と指摘。ただ「過去の事例を見ると、後手に回れば事態が悪化することが分かる。根強いインフレでマクロ経済の安定が損なわれるため、利上げは絶対的に必要になっている」と述べた。