- 2022/10/20 掲載
午前の日経平均は反落、米株下げを嫌気 売り一巡後は小動き
19日の米国市場は、主要3指数が反落。米10年国債利回りが約14年ぶり高水準に上昇し、不動産など金利敏感株やマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどが売りに押された。これを受けて、日本株もさえないスタート。円安を好材料として捉える関係者が少なくないが、ハイテク株の比重が高いナスダックの下落によって、輸出関連株も幅広く軟調となっている。
ただ、売りが一巡した後は、全体的に下げ渋るとともに、徐々に模様眺め気分が強くなり、日経平均は2万7000円をやや下回る水準で一進一退の動き。新たな手掛かり材料が見当たらず、戻りも鈍いものとなっている。
一方、テクニカル面では、25日移動平均線を大きく下回ることなく、同線近辺で下げ止まったことから、これが支持線として機能するか否かが注目点になりそうだ。市場では「25日線を維持してから仕切り直しとなり、6日の戻り高値2万7399円を上回ることでができれば景色は変わりそうだ」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.63%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1390億8100万円だった。東証33業種では、精密機器、ガラス・土石製品などが下げ、値上がりは鉱業など5業種にとどまっている。
個別では、ファーストリテイリングなどの指数寄与度が大きい銘柄が軟調。東京エレクトロンなど半導体関連株もさえない。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループをはじめ銀行株が堅調に推移した。
プライム市場の騰落数は、値上がり409銘柄(22%)に対し、値下がりが1319銘柄(71%)、変わらずが108銘柄(5%)だった。
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