• 2022/10/20 掲載

英中銀副総裁、規制への政府介入権限に懸念 審議中の金融法案

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ロンドン 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は19日、議会に提出された金融サービス・市場法案に盛り込まれた金融当局の監督に政府が介入することを可能とする条項について、「深刻な懸念」を示した。

法案では、公共の利益になる場合、金融規制策定に介入する権限を財務省が持つとしている。英金融街シティー担当高官は、当局に日々干渉することはないとしているが、詳細はまだ明らかになっていない。

同法案を審議する議員委員会で、カンリフ氏は「英金融セクターを30年以上見てきた経験から、規制当局が策定したルールに干渉、修正、拒否する権限は、深刻な懸念を抱かせる」と述べた。

ロンドンが世界の銀行にとっての中心地としての地位を維持する上で、英国の規制当局が信頼できることは「必須」だとし、政府の拒否権は英中銀が規制面で独立しているという認識に影響を与えると指摘した。

英金融サービスの海外渉外を行うザシティUKのマネジングディレクター、エマ・レイノルズ氏は委員会で、ロンドンは企業上場誘致でニューヨークに負けており、規制当局も金融機関幹部人事の認可に時間がかかりすぎていると指摘。介入権限は、定義を明確にし最後の手段として用いるならば「非常に合理的な手段」となり得ると述べた。

これに関し、法案によって規制当局がより機敏になるカルチャーシフトが起こるかとの質問にカンリフ氏は「既存の規制の枠組みの中で自分のカルチャーをシフトせせる必要があるとは思わない」と答えた。

銀行業界のロビー団体、UKファイナンスのデービッド・ポスティングス最高経営責任者(CEO)は、規制当局を覆す権限は厳格に規定、行使すべきだと述べた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます