- 2022/10/24 掲載
豪ドル下落、インフレ押し上げ効果は緩やか=ケント豪中銀総裁補
豪ドルは今年、対米ドルで14%下落しているが、貿易加重ベース(TWI)では2%の下落にとどまっていると指摘。国内のインフレは対米ドルのみの相場よりTWIの動きに影響されるため、この点が重要だと述べた。
その上で、消費者物価指数(CPI)の押し上げ効果は数年間で約0.2%にしかならないとの見方を示した。
一方でケント氏は、中銀が今後さらなる利上げを行うとの見通しに改めて言及。「オーストラリアにおける利上げの規模とタイミングは、金融引き締めへの家計消費の反応など、入手できるデータによって決まる」と述べた。また、インフレと労働市場の見通しにも左右されるとした。
米ドルが幅広い通貨に対して上昇していることについては、輸入コストを押し上げ、インフレ圧力を高めると指摘。ただ、ドル高が米国の商品やサービスに対する海外需要を抑制し、その結果、長期的に世界的な経済活動も抑制されるだろうとも述べた。
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