- 2022/11/02 掲載
米ドル独歩高、一時的な可能性ある=黒田日銀総裁
野田委員は円安について、急激な進行のみならず緩やかな進み方も問題視。黒田総裁は、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は急には変化しないため、急激な為替変動はファンダメンタルズから乖離した動きとして為替介入が正当化させるが、緩やかな為替変動がファンダメンタルズから乖離しているかどうかの判断は「難しい」と述べた。
ドル高要因については、米経済の好調に加え地政学的米国の優位性などさまざまな説明があると列挙した。
野田委員は、9月の金融政策決定会合後の記者会見で黒田総裁が今の低金利が2─3年続くと述べ円安に拍車をかけた経緯を批判した。黒田総裁は「(来春の)任期を超えた政策運営に影響を及ぼす意図で発言してはいない」と釈明した。
総裁の発言が円安の材料となっているとの指摘については、「為替は財務大臣の所管」だとして、「発言に注意すべきとの忠告はよく理解した」と答えた。
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