• 2022/11/11 掲載

NY外為市場=ドル急落、米CPIが利上げペース鈍化を示唆

ロイター

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[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが急落した。10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、基調的なインフレ率がピークに達したことが示唆されたため、連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの見方が広がった。

主要通貨が対ドルで大幅高となり、日本円は2015年以降、ポンドは17年以降で最大の上げとなった。

米債利回りも急落し、指標10年債利回りは09年3月以降で最大の低下幅となる見込み。

株式市場は急騰し、ナスダック総合は取引時間中に6%超上昇した。

ただ、米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は10日、インフレ鈍化の兆しが出ているとしながらも、インフレ目標を達成するために金融政策を一段と制約的にする必要があるとの認識を示した。

B・ライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は、予想を下回るインフレ率が市場の追い風になったと指摘。CPIの内容は全て改善を示し、適切な方向に向かっているとし、「FRBのタカ派を寄せ付けない」とした。

米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が7.7%で9月の8.2%から減速し、ロイターがまとめた市場予想(8.0%)も下回った。

MUFGの通貨アナリスト、リー・ハードマン氏は「今回のCPIでドル売りモメンタムが強まった」と述べた。

ドルは年初来で16%超上昇していたため、その反動も出たという。

日本円が対ドルで急上昇したことで日銀による介入観測も出たが、CIBCキャピタル・マーケッツの北米外為戦略部門責任者、ビパン・ライ氏は「CPIを反映したもので、何らかの協調介入による動きとみるのは甚だ疑問だ」と述べた。

MUFGセキュリティーズ・アメリカズの米マクロ戦略部門責任者、ジョージ・ ゴンカルブス氏は、ドル安は米債利回りの低下によるものとし、「全てが金利の急低下に反応している。これまでドル高が続いていたが、市場に対する見方が変わってきている」とした。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想は5%を下回った。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利上げが決定される確率は71.5%となった。

ユーロ/ドルは1.52%高の1.0163ドル。日本円は対ドルで3.16%高の141.98円。ポンド/ドルは2.75%高の1.1668ドル。

ビットコインは9.17%高の1万7333ドル。前日には2020年後半以降で初めて1万6000ドル割れとなった。年初来では60%超下落している。

暗号資産取引所FTXのネイティブトークンであるFTXトークンは155%高の3.875ドル。ただ月初来では約85%安。

ドル/円 NY午後3時 141.81/141.82

始値 146.51

高値 146.57

安値 141.48

ユーロ/ドル NY午後3時 1.0179/1.0182

始値 0.9944

高値 1.0185

安値 0.9942

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