- 2022/11/11 掲載
CPI伸び鈍化、単月では勝利宣言できず=サンフランシスコ連銀総裁
[10日 ロイター] - デイリー米サンフランシスコ地区連銀総裁は10日、同日発表された10月の消費者物価指数(CPI)が予想ほど上昇しなかったことは「よいニュース」だが、単月の結果ではインフレとの戦いに勝利したとは言えないと述べた。目標である2%達成に向け「断固とした姿勢」で臨む方針を示した。
同総裁は、7.7%のインフレ率は「限定的な緩和」であり、勝利からは程遠いと指摘。目標を完遂するまで政策の調整を続けると述べた。
米労働省が10日発表した10月CPI(季節調整済み)は前年比伸び率が7.7%で9月の8.2%から減速し、ロイターがまとめた市場予想(8.0%)も下回った。
また同総裁は、利上げペースを鈍化させる時期に来たと感じているとしながらも、最終的には、利上げが不十分となるよりも少し行き過ぎる方を支持すると表明。FRBが引き締めを早期に停止してインフレ期待の高まりを長期化させるようなことがあってはならず、1970年代の失敗を繰り返すべきではないとした。
それでも、経済が不必要なほど深刻な不況に陥る可能性を減らすために、利上げについて「注意深く」「思慮深く」あることが重要だと述べた。
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