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セガの「AI活用」が本気すぎる……“遊び”を進化させる「データ戦略」の裏側に迫る
セガの「AI活用」が本気すぎる……“遊び”を進化させる「データ戦略」の裏側に迫る
今、セガのゲームは世界中のユーザーに遊ばれ、そのすべてのプレイデータがリアルタイムで集まっている。欧米・アジアを含むグローバルな拠点から届く膨大なデータを、セガはどのように生かしているのか。クラウド基盤の整備、生成AIの活用、不正検知、そして“もっと遊びたくなる”UX改善まで──データで遊びを進化させるセガの戦略は、すでに次のステージへ突入している。
データが分断されたままでは勝てない
同社のデータエンジニアリングセクションでマネージャーを務める萬 和貴氏は、「モバイル部門はAWS、コンシューマーおよびオンライン部門はGCPと、現在もクラウド環境は分かれていますが、以前はデータを利用する際に、それぞれの環境へ個別にアクセスしなければならず、それが分析効率を大きく損ねる要因になっていました」と述べる。
この課題に対し、セガは分断されていたデータ構造(データのサイロ化)を解消し、グローバルかつ部門横断的なデータ活用を可能にする「データメッシュ型の分散型アーキテクチャー」への移行を本格化させた。その中心となったのは、クラウドサービスを用途別に適切に使い分けながら、Databricksの「フェデレーション機能」を活用し、AWSやGCPといった複数のクラウド環境に分散して存在するデータに“コピーを作らずに直接アクセス”できる仕組みを構築した点だ。
これにより、各データを物理的に集約することなく、リアルタイムかつ横断的な分析が可能となった。
「現在では、欧州拠点やグループ会社であるRovioとの接続も進み、世界中のデータを一体的に扱える体制が整いつつあります」(萬氏)
この基盤によって、セガはグローバルな意思決定やUX改善の施策立案において、かつてないスピードと正確性を獲得している。現場で得られるプレイヤーデータが即座に商品改善やサービス戦略に反映されるサイクルが実現しつつあるのだ。
セガのこの取り組みは、単なるゲーム企業の分析事例にとどまらない。多拠点にまたがる巨大なデータを保有するすべての企業にとって、分散型データ活用とクラウドのベストプラクティスを示す好例となっている。データをつなぐことが、グローバル戦略の成否を分ける時代。セガはまさにその先頭を走っている。
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・セガが挑む“統合と自律”の両立──データファブリック構想の現在地
・「未来のヒット」を予測、分析チームの“進化形”とは?
・分析革命に衝撃……1週間を「たった1日」に変えた生成AIの破壊力
・GPTでユーザーの声を即反映、セガの「AI×神対応」が結構スゴイ
・AIを“フル活用しない”納得の理由
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