フリーライター 岡崎 勝己
世の中で生成されるデータが加速度的に増加する中、データセンターの役割が増している。そのデータセンターで最大の課題になっているのが消費電力だ。消費電力削減策には、空調の効率化、冷却システムの最新化、ソフトウェア処理などさまざまあるが、サーバなどに搭載される半導体が果たす役割は大きい。中でも電力消費が激しいのがCPUやAI向けのGPUなどだ。ただし、PwCコンサルティングのシンクタンク、PwC Intelligenceの祝出洋輔氏によれば、「半導体の省電力化は技術的に限界に近づいている」という。データセンターを牛耳るGAFAMなどの巨大プラットフォーマー各社の動向、さらに半導体の省電力化の切り札として期待を集める最新技術などをわかりやすく解説する。
あらゆるものがつながるIoT(Internet of Things)が当たり前の時代になったが、Wi-FiやLPWAはじめ、現在IoTで利用される技術ではサービスの高度化に向けて、通信速度・距離・コストなどでいくつかの課題を抱えている。そこで続々と新しい技術が登場しているが、あらゆる場面で万能な技術はなく、各種の技術の「選定眼」が求められる。PwCコンサルティングのシンクタンク、PwC Intelligence ディレクターの小林峰司氏が既存のIoT技術の課題、IoTで注目の新技術「空間伝送型ワイヤレス電力伝送」「バックスキャッタ通信」「ローカル5G」「Wi-Fi HaLow」「衛星・HAPS通信」の5つと各技術の最新の活用事例について解説する。