記事 AI・生成AI 慶応大 新保史生 教授が語る「ロボット法整備」の重要性、AI普及の前に何をすべきか 慶応大 新保史生 教授が語る「ロボット法整備」の重要性、AI普及の前に何をすべきか 2016/12/21 自律型ロボット、人工知能(AI)、自動運転といった日々進化を続けるテクノロジーを社会で安心、安全に活用するためには、既存の法律を見直さなければ到底運用は不可能だ。2015年にはドローン活用のために航空法改正が施行されたが、現在ロボットやAIなどに関しても、法整備の議論が始まっている。「ロボット・ロー・バイ・デザイン」というコンセプトを掲げ、「ロボット法 新8原則」を提唱する慶應義塾大学 総合政策学部 教授 新保史生 氏が、今後、社会的に解決しなければならないさまざまな問題を指摘した。
記事 ロボティクス アディダスの全自動工場「スピードファクトリー」は何がスゴいのか アディダスの全自動工場「スピードファクトリー」は何がスゴいのか 2016/12/08 スポーツ用品メーカーのグローバル企業であるアディダスがドイツ本社近くに建設した「スピードファクトリー」では、全ての製造工程をロボットが担当しています。ロボットの導入によって人件費が高いドイツでも製造が可能になり、アジア地域で製造した商品を船便で輸送する必要がなくなりました。そのため、1年半かかっていた製造プロセスが数週間にまで短縮されています。低コストな大量生産の仕組みを維持しながら、ユーザーの要望に応じた個別生産を組み合わせる生産方式は、デジタル情報をやり取りして製造プロセスを高度化する「インダストリー4.0」の事例として注目が集まっています。
記事 ロボティクス ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説する2020年ドローン市場、産業構造、活用事例 ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説する2020年ドローン市場、産業構造、活用事例 2016/12/01 ガジェットとして注目を集めたドローンも、今や開発と活用が進み、IoTの一部としてビジネスシーンでの存在感を増している。IoTと合わせてあらゆる産業での活用が進むドローンビオジネスでは今何が起きていて、これからどうなるのか。ドローンコミュニティ「ドローンクラスター」を主宰し、ドローン・ジャパンの取締役会長も務める春原久徳氏がドローン産業の構造、市場規模、活用事例、具体的な技術をわかりやすく解説する。
記事 ロボティクス 人工知能とロボットの関係、「自動運転」で考えれば分かりやすい 人工知能とロボットの関係、「自動運転」で考えれば分かりやすい 2016/11/28 最近、ロボット以上にブームになっているのが人工知能(AI)だ。ロボットと人工知能はいわば一体。まとめて「ロボティクスと人工知能が未来を変える」的なキャッチフレーズで語られることも多い。だが一方で、「人工知能」と「ロボット」とが頭のなかでまったくくっつかないという人も少なくないようだ。今回は、このへんの話をしておきたい。
記事 ロボティクス 物流ロボットまとめ、「圧倒的な人手不足」による逆境克服から学ぶべきこと 物流ロボットまとめ、「圧倒的な人手不足」による逆境克服から学ぶべきこと 2016/11/04 今回は物流ロボットについて語りたい。これまでにも述べてきたが、今後、どの分野でロボットのさらなる活用が増えそうかと聞かれたら、まず第一に物流分野での伸びが期待されるからである。縁の下の力持ち的な業界で、業界外の人たちからは縁遠いかもしれないが、物流業界でのロボット活用のあり方には、今後の他の業界でのロボット導入にも参考になる点が多い。
記事 農業・漁業・林業・畜産業 日本農薬とDJIがスマート農業を解説、農薬メーカーが推薦するドローンとは一体何か 日本農薬とDJIがスマート農業を解説、農薬メーカーが推薦するドローンとは一体何か 2016/10/31 農業分野の課題は多い。農業従事者の数は年々減少しており、高齢化も進んでいる。TPPに向けた対応として、生産物のコスト削減や高付加価値化も叫ばれ、政府はスマート農業の推進、農地集約化や法人経営化などを進めている。では、ドローンはスマート農業でどう活躍するのか。日本農薬の米倉 浩晋氏とDJIの張 旭東氏が、農薬メーカーとドローンメーカーそれぞれの立場からスマート農業への動きを解説した。
記事 AI・生成AI 日本のものづくり企業が「世界に勝つ」エコシステムはこう確立せよ 日本のものづくり企業が「世界に勝つ」エコシステムはこう確立せよ 2016/10/14 標準化、モジュール化の流れが、インダストリー4.0やIoTによる取り組みを加速させている。では、こうした流れの中で、今後日本のモノづくりの現場、製造業はどのように変わっていくのか。前編に続き、後編では早稲田大学 基幹理工学部教授の尾形 哲也 氏と、ベッコフオートメーション 代表取締役社長の川野 俊充 氏に、インダストリー4.0が導くものづくりの未来とそれを担う産学連携のあり方などについて話を聞いた。
記事 AI・生成AI 早大 尾形教授とベッコフ川野社長対談、IoTによるAIとロボットの融合は何をもたらすか 早大 尾形教授とベッコフ川野社長対談、IoTによるAIとロボットの融合は何をもたらすか 2016/10/13 インダストリー4.0は、オープンなソフトウェアにより産業機械を制御し、デジタル化する取り組みと位置づけることができる。こうしたオープン化、標準化の流れはAI、ロボットの領域でも進んでおり、両者が融合することで、産業界に新しい価値を生み出すことが期待されている。今回は、ロボットを通じて人間の知能、認知プロセスを調べる知能ロボット研究の専門家、早稲田大学 基幹理工学部教授の尾形 哲也 氏と、産業用PCをはじめとするオープンな自動制御システムを提供するベッコフオートメーション 代表取締役社長の川野 俊充 氏に人工知能(AI)、ロボット、IoTがもたらすものは何かについて話を聞いた。
記事 ロボティクス ハウステンボス 澤田社長「将来の三ツ星・四ツ星ホテルは『ロボットホテル』になる」 ハウステンボス 澤田社長「将来の三ツ星・四ツ星ホテルは『ロボットホテル』になる」 2016/10/07 ハウステンボス 代表取締役社長、エイチ・アイ・エス 代表取締役会長を務める澤田 秀雄氏に、ロボットへの取り組みを聞いた前回。今回は、「変なホテル」の1年間の具体的な成果と、さらなる改善点、新規ロボットの導入、世界展開などについて聞いた。もはやハウステンボス(以下、HTB)は単なるアミューズメントパークというよりも、ロボットの民間実証フィールドにもなっており、その成果を運用ノウハウごと世界で展開しようという壮大な計画があるようだ。澤田氏は、この世界展開にも大きな自信を見せている。HTBの試みは、サービスロボットのビジネスが、本当にグローバルなものに発展するための試金石になりそうだ。
記事 ロボティクス ハウステンボス 澤田社長が「ハピロボカンパニー」設立で見せるロボットへの本気度 ハウステンボス 澤田社長が「ハピロボカンパニー」設立で見せるロボットへの本気度 2016/10/06 澤田 秀雄氏といえば、エイチ・アイ・エス 代表取締役会長として業界で知られる人物だ。旅行業界のベンチャーとして、格安航空券の販売をはじめ、航空会社・スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立するなど、果敢なチャレンジを繰り返してきた。そして現在、同氏が注力するのが、2010年に子会社化したハウステンボス(以下、HTB)だ。赤字続きだったHTBを斬新なアイデアで黒字化し、さらに最近ではロボットを導入した「変なホテル」や「変なレストラン」を建て、ロボット複合アミューズメントパーク「ロボット王国」も完成させた。現在、HTB内のホテルに月の半分ほど居住し、陣頭指揮を取っている澤田氏は、HTBに並々ならぬ思いがあるようだ。同氏に、HTBのロボットビジネスについて話を聞いた。
記事 ロボティクス 専門性の高い「医療分野」のコミュニケーションで、なぜPepperは活躍できるのか? 専門性の高い「医療分野」のコミュニケーションで、なぜPepperは活躍できるのか? 2016/09/30 東京都 豊洲で健診と内科・婦人科・心療内科の外来診療を行う大手町さくらクリニック in 豊洲では、近年、受診者が増加傾向にある乳がん検診に課題を抱えていた。検査結果報告の時間を短縮するためには受診者に乳がんの予備知識を持ってもらうことが重要と考えた同クリニックで導入されたのが、Pepper法人向けサービス「Pepper for Biz」とロボアプリ(Pepper専用に開発されたアプリ)の「Smart at robo for Pepper」だ。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ アニメ「攻殻機動隊」のAI搭載型戦車「タチコマ」の社会実装は可能なのか アニメ「攻殻機動隊」のAI搭載型戦車「タチコマ」の社会実装は可能なのか 2016/09/29 SFにおけるロボットの存在は、これまで多くの人々に多大な影響を与えてきた。1990年代に人気を博し、現在も根強いファンをもつ日本のSF漫画・アニメ「攻殻機動隊」もその1つだ。現在ハリウッドで実写版映画も製作中で、予告のメイキング映像もネットで公開されて話題になっている。攻殻機動隊シリーズのなかには、小型多脚思考戦車「タチコマ」が登場する。「Maker Faire Tokyo 2016」では、このタチコマに関わるデザイン、ガレージキット、ロボットなどの製作に挑戦したメーカーズが集まり、SFを活用したモノづくりの現状と課題、さらに今後の展望について語り合った。
記事 ロボティクス 日本政府の「ロボット政策」まとめ、全省庁の予算から施策まで網羅して紹介 日本政府の「ロボット政策」まとめ、全省庁の予算から施策まで網羅して紹介 2016/09/28 前回は、既存の製造業以外のロボット、いわゆる「サービスロボット」の課題について、一般とメディアの期待とは裏腹に、かなり厳しそうだと述べた。目標とタスクが極めて明確な物流分野以外のサービスロボットの未来は不透明だ。そのほか、これまでの簡単な歴史を踏まえて今回のロボットブームの特徴をまとめて、今後の考え方について述べた。今回は、議論の前提として、日本という国としての方針をざっと見ておこう。
記事 農業・漁業・林業・畜産業 農業とIT融合の「アグテック」始動! ヤマハは無人ヘリ(UMS)でワイン作りを変える 農業とIT融合の「アグテック」始動! ヤマハは無人ヘリ(UMS)でワイン作りを変える 2016/09/01 ヤマハ発動機と言えば、誰もが思い浮かぶのがバイク(二輪車)やボートだが、無人ヘリコプターや農業機械を通じて「アグリビジネス」にも関わっている。その販売のメインステージは世界有数の農業大国アメリカ。全米最大のワイン産地はカリフォルニア州だが、今年、ヤマハ製の無人ヘリ(UMS)が州政府から飛行許可を受けてブドウ園の農薬散布用に使われ始めた。ブドウ栽培のコストダウンに貢献して、ワインの世界市場でカリフォルニア産ワインの競争力を高めるのに、一役買いそうだ。UMSは今後の成長が期待される農業+テクノロジー「アグテック(AgTech)」の一分野でもある。
記事 ロボティクス サービスロボットの「厳しすぎる現実」、それでも前回ブームとは3つの違いがある サービスロボットの「厳しすぎる現実」、それでも前回ブームとは3つの違いがある 2016/09/01 前回は、今後間違いなく成長するロボットはどれかと問われれば「産業用ロボット」一択だと述べた。工場内で他の自動機械と組み合わせて機能を発揮する「働くロボット」である。機能も安全性も共に向上しており、適用範囲も利用シーンも広がっている。だが、ロボットブームを感情的に牽引し、期待を集めているものがもう一つある。「サービスロボット」だ。モノを製造するだけではなく、人の近くで、人と一緒に、何らかのサービスを人に提供するロボットである。家庭やお店、あるいは公共の場所で活躍するコミュニケーションロボット、介護ロボットなどのビジョンは、いまも夢の未来社会そのものだ。
記事 ロボティクス 本田幸夫教授に聞く、なぜ日本では介護や福祉でのロボット導入が進まないのか 本田幸夫教授に聞く、なぜ日本では介護や福祉でのロボット導入が進まないのか 2016/08/22 日本がこれから迎える「超高齢社会」。介護や福祉などでさまざまな課題が浮き彫りになる中、いまその解決に向けた期待を一身に背負うのが「ロボット」や「AI」だ。自身の父親の介護の経験もあってロボット事業に身を投じ、現在は大阪工業大学 工学部ロボット工学科の教授として教壇に立ちながら、生活支援ロボット市場の創造を目指す「アルボット」の代表もつとめる本田幸夫氏に、ロボットが超高齢社会の課題を解決できるのかについて話を聞いた。
記事 ロボティクス ドローンがもたらす「アートの民主化」がクリエイティブに革命を引き起こす! ドローンがもたらす「アートの民主化」がクリエイティブに革命を引き起こす! 2016/08/18 ドローンが「アート」を変えようとしている。ドローンメーカーとして知られるDJIは、2014年に空撮写真・動画をシェアするプラットフォームサイト「SkyPixel」を開始した。今回、SkyPixelはフォトコンテストで選抜した優秀作品を中心に、空撮写真展「Perspectives by SkyPixel in Tokyo - 僕は空からの眺めが好き」を8月10日~8月21日の期間限定で表参道ヒルズ スペース オーで開催中。同写真展を担当するDJI JAPANクリエイティブ ディレクター 中村 明子氏、クリエイティブ ストラテジスト 山下 亮氏、アソシエイト マーケティングディレクター 柿野 朋子氏に話を聞いた。
記事 ロボティクス ロボットブームで分かった、Pepperに「できること」と「できないこと」 ロボットブームで分かった、Pepperに「できること」と「できないこと」 2016/08/16 2年前まで100に満たなかった新規ロボットの開発プロジェクトは、現在は毎月30以上もプロジェクトが立ち上がり、2016年には年間で300以上のロボットが開発されている。このロボットブームの中で、独自のポジションを確立しつつあるのが、ロボットベンチャー「アスラテック」だ。チーフロボットクリエイターの吉崎 航氏によって開発された「V-Sido OS」(ブシドーオーエス)を事業の中核に据え、「人々とロボットが共存する社会」の実現を目指す同社に、現在のロボットブームの状況や今後のロボットビジネスの将来性について話を聞いた。
記事 ロボティクス 産業用ロボット市場は、なぜ「間違いなく」拡大すると言えるのか 産業用ロボット市場は、なぜ「間違いなく」拡大すると言えるのか 2016/08/03 前回はイントロダクションとして、同じ「ロボット」という言葉を使っていても思い浮かべる対象は人それぞれであること、そして、それぞれの「ロボット」が各々の市場やプレイヤーを持っていること、しかも市場への期待という面では関連しあっていると述べた。今回は、伸びていくのはどのロボットか、そう思われる理由は何かについて、簡単に紹介する。
記事 ロボティクス 国交省甲斐氏が解説する改正航空法、東大中村氏が紹介するドローン国際標準化への動き 国交省甲斐氏が解説する改正航空法、東大中村氏が紹介するドローン国際標準化への動き 2016/08/02 昨今、ドローンを代表とする無人航空機が普及し、空撮、警備、農薬散布、インフラ点検などの新分野で活用が期待されている。その一方で、首相官邸への墜落や善光寺での落下のような事件も起きるようになった。国土交通省の甲斐 健太郎氏は「これを受けた緊急的な措置として、無人航空機を飛行させる空域と飛行に関する基本的なルールを決めることになった」と説明する。同氏は「無人航空機の安全ルールに関する整備と現状等について」をテーマに、改正航空法の概要と制度設計の考え方を示した。また、東京大学の中村 裕子氏は、小型無人機に関する標準化の海外動向について解説した。
記事 ロボティクス リコーがドローンに参入する理由 リコーがドローンに参入する理由 2016/07/31 空飛ぶIoTデバイスであるドローンには、多くの要素技術が用いられている。たとえば、自動飛行制御に利用され始めた最先端イメージング&センシング技術は、飛行制御はもちろん、監視やモニタリングに利用する際も必要不可欠だ。そこに目を付けた大手複写機メーカーのリコーは、同社のMFP技術を切り出し、新領域に展開する動きのなかでドローン分野に参入。3次元イメージングや全天球イメージングをはじめとする複合技術をドローンに導入しようと、新たなビジネスに挑戦しているところだ。リコーICT研究所 フォトニクス研究センター 所長の中村 孝一郎氏が、同社の取り組みについて紹介した。
記事 ロボティクス Pepperはこうやって人間に近づく Pepperはこうやって人間に近づく 2016/07/26 7月14日、新宿で、ソフトバンクロボティクス主催のPepper開発者向けワークショップ「UXデザインワークショップ」が開催された。登壇者は劇作家で演出家、東京藝術大学特任教授の平田オリザさんと、同大学ロボティシスト・特任研究員の力石武信さん。ロボット演劇との数年にわたる取り組みで生まれた研究成果から、ワークショップ形式で制作のノウハウを伝えるという内容に、30名の参加者たちが2時間にわたりレクチャーを受けた。その模様を紹介しよう。
記事 AI・生成AI 東大 松尾豊 氏が解説、「子どものAI」が起こす破壊的イノベーション 東大 松尾豊 氏が解説、「子どものAI」が起こす破壊的イノベーション 2016/07/25 東京大学 特任准教授 松尾 豊氏は日本における人工知能(AI)分野の第一人者として知られている。日本政府が本腰を入れるAI研究にも積極的に協力しており、経済産業省が主体となってが設立された「人工知能研究センター」の企画チーム長も務めている。松尾氏が、人工知能研究の歴史から現在の産業分野におけるAIの活用の実態、さらにディープラーニングを用いた「子どものAI」による破壊的イノベーションの可能性について語った。
記事 AI・生成AI PFNとIBMがAIの「擬人化」に違和感を持つワケ PFNとIBMがAIの「擬人化」に違和感を持つワケ 2016/07/19 経済産業省の調査によると、ロボット産業市場は2025年に5兆3000億円、2035年には9兆7000億円規模にまで達すると予測されている。少し前まで、ロボットを活用する業界といえば、製造業が中心だったが、今後はサービス業などでも人工知能・AIを備えたロボットが普及するという専門家の指摘もある。ディープラーニング研究で知られるPreferred Networks(以下、PFN) 最高戦略責任者 丸山 宏氏と、日本IBM 執行役員 開発研究担当 久世 和資氏が、ロボットとAIが産業に与えるインパクトや、AIが生み出した知的財産の課題に関して議論した。
記事 ロボティクス 「サービスロボット」は本当に流行るのか? 今後5年の動向を大胆予想 「サービスロボット」は本当に流行るのか? 今後5年の動向を大胆予想 2016/07/13 政府は、2014年改訂版の日本再興戦略において「ロボットによる新たな産業革命」を掲げ、「ロボット新戦略」を公表した。この戦略では、「ロボット革命実現会議」を立ち上げ、2020年までの5年間で<ロボット開発に関する民間投資の拡大を図り、1000億円規模のロボットプロジェクトの推進を目指す>と述べている。これは今後の少子高齢化社会で労働人口が減少することへの解決策の1つとなるものだ。では、ロボット産業のマーケットは今後どうなっていくのだろうか? ここでは、先ごろ野村総合研究所(以下、NRI)が発表した「サービスロボットの最新動向」をべースに、筆者の見解も交えながら、サービスロボットの現状と未来について占っていきたい。
記事 ロボティクス ドローンの次は「飛行船」「気球」がくる理由 ドローンの次は「飛行船」「気球」がくる理由 2016/07/08 期待の急成長市場、ドローン。そこに割って入れる可能性を秘めているのが「飛行船」あるいは「気球」である。100年前の遺物と言うなかれ。現代のハイテクで進化を遂げており、セコムは「飛行船」をドローンとの併用で東京マラソンにも実戦投入した。飛行時間の長さ、機材をより多く積めること、落ちても安全なことが回転翼型ドローンに対抗できるメリット。これらを武器に、「飛行船」や「気球」はドローンと一緒に急成長市場でテイクオフできるのか。
記事 AI・生成AI 東京大学 松尾 豊 准教授が予言、AIが実現させるのは「理想の社会主義」 東京大学 松尾 豊 准教授が予言、AIが実現させるのは「理想の社会主義」 2016/07/07 野村総合研究所は2015年12月、「今後の10~20年で、日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能(AI)などで代替可能になる可能性がある」とのレポートを公開した。あらゆる分野で活用が期待されているAIは、どのような領域で人間に取って代わるようなインパクトを与えるのか。そしてAI普及の先には、どのような社会が実現されるのか。AIやディープラーニングを専門とする東京大学特任准教授 松尾 豊 氏とMIT Media Lab所長 伊藤 穰一 氏が議論した。
記事 ロボティクス ないネットワークは作ればいい! 「ドローンdeリレー」で作る空の通信ネットワーク ないネットワークは作ればいい! 「ドローンdeリレー」で作る空の通信ネットワーク 2016/07/01 東北大学の加藤・西山研究室では、スマートフォン同士で直接メールをバケツリレーする「スマホdeリレー」の基礎研究を行っていたが、これをドローンに搭載する新しい活用法を模索している。ドローンにネットワーク装置を搭載することで、空に通信ネットワークを構築する「ドローンdeリレー」がそれだ。これまで東北大では、さまざまな実証実験を行ってきたが、いまではその領域をリアルタイム通信までに拡げ、ドローンを群制御する技術も研究中だという。先ごろ「IDE TOKYO ドローンソリューション&技術展」のセミナーに登壇した西山大樹氏が、ドローンdeリレーの可能性や今後の展開について解説した。
記事 ロボティクス 「ロボット・ブーム」か「ロボットビジネス・ブーム」か、それが問題だ 「ロボット・ブーム」か「ロボットビジネス・ブーム」か、それが問題だ 2016/06/28 いまロボットが再び盛り上がっている。どんどん知能化・高度化が進んでいる自動機械の世界に、漠然と興味があるビジネスマンは多いと思う。だがロボットという言葉は漠然としていて、参入するにしても、今のブームをどう捉えればいいのかさえも、わかりにくいかもしれない。この連載では、今のロボットブーム全体の状況を大づかみして理解するための足がかり、枠組みを提供することをねらいとする。参入前に全体の風景を思い描き、自分たちをどこに位置付けるか考えるための参考にしていただければ幸いである。
記事 ロボティクス 「日本初ドローン専用飛行支援地図サービス」は安全・安心な飛行環境を構築できるのか 「日本初ドローン専用飛行支援地図サービス」は安全・安心な飛行環境を構築できるのか 2016/06/23 無人航空機・ドローンの活用を広げるには、より安全・安心な飛行環境の構築が不可欠だ。そのため、地図情報を提供するゼンリンでは、飛行計画から飛行申請までの一連の作業を省力化できる、国内初のドローン専用飛行支援地図サービス「SoraPass」(ソラパス)を先ごろスタートさせ、ドローン業界に一石を投じた。同社の深田 雅之氏は、ゼンリンが考える未来のドローン活用法や、新しい地図サービスの取り組みについて紹介した。