開閉ボタン
ユーザーメニュー
ユーザーメニューコンテンツ
ログイン

  • 会員限定
  • 2016/10/06

ハウステンボス 澤田社長が「ハピロボカンパニー」設立で見せるロボットへの本気度

ロボットはビジネスをどう変える?(2)

澤田 秀雄氏といえば、エイチ・アイ・エス 代表取締役会長として業界で知られる人物だ。旅行業界のベンチャーとして、格安航空券の販売をはじめ、航空会社・スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立するなど、果敢なチャレンジを繰り返してきた。そして現在、同氏が注力するのが、2010年に子会社化したハウステンボス(以下、HTB)だ。赤字続きだったHTBを斬新なアイデアで黒字化し、さらに最近ではロボットを導入した「変なホテル」や「変なレストラン」を建て、ロボット複合アミューズメントパーク「ロボット王国」も完成させた。現在、HTB内のホテルに月の半分ほど居住し、陣頭指揮を取っている澤田氏は、HTBに並々ならぬ思いがあるようだ。同氏に、HTBのロボットビジネスについて話を聞いた。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。


画像
HTB内の王国のうちの1つ、ロボット複合アミューズメントパーク「ロボット王国」。ロボットの館は巨大なパトレイバーが目印だ

世界一生産性が高いホテルをつくるために

photo
ハウステンボス
代表取締役社長 兼
エイチ・アイ・エス
代表取締役会長
澤田 秀雄氏
──3年前に澤田さんはエコなスマートホテルを構想しました。LCC(ローコストキャリア)からLCH(ローコストホテル)へという流れの中で「変なホテル」が登場したのでしょうか?

澤田氏:そうです。LCCについては、少し早く参入しために苦労しましたが(笑)、10年ほど経って、ようやくLCCの時代が来ました。私が4年前に考えたことは「飛行機の料金は安くなったけれど、ホテルはまだ高いじゃないか」ということです。しかし、いずれはLCHの時代もやって来ると考えました。

 もちろんLCHを実現するためには、生産性を向上しなくてはなりません。世界一生産性が高いホテルをつくるには一体どうすればよいのか? と考え、行き着いたのが「自動化」と「ロボット化」でした。1年間ほど構想を練って、3年前からロボットホテルの建設を始め、ようやく去年7月に「変なホテル」が完成したのです。

画像
いまでは大変有名になった「変なホテル」のフロント。恐竜型ロボットと、リアルな女性型ロボットが対応してくれる

──最初からホテルにロボットを導入しようと考えていたのですか?

澤田氏:いや、最初はロボットは念頭にありませんでした。ただし、もともとロボットは好きだった。それで生産性を最も向上するには、自動化かロボット化しかないと思ったのです。やはりロボットを使わないと、これ以上は生産性が上がらないだろうと。そこで私自身もロボットの勉強を始めました。

 当時、巷を見渡すると、日本には産業用ロボットは多くあるのに、サービスロボットがほとんどありませんでした。「そこで荷物を預かるクロークをロボット化できないか?」と、安川電機さんに相談しました。産業用ロボットならば、アームで荷物を出し入れする自動ロッカーができると考えたのです。7月にオープンしたロボットレストランも産業用ロボットを導入し、お好み焼を焼いたり、バーテンダーロボットがカクテルをつくっています。

画像
有料の「ロボットクローク」。24時間500円。対応する荷物の大きさはW70×D47 ×H38.5㎝で、飛行機内の持ち込みと同じだ
画像
変なレストランの「お好み焼ロボット」は双腕の産業用ロボットを転用している。上手に好み焼きをひっくり返してソースを塗る

画像
バーテンダーロボットも双腕の産業用ロボットだ。バーテンダーのようにお酒にまつわる蘊蓄を話をしながら、カクテルをシェイク

【次ページ】 ロボットは「どう運用するか」が最大のポイント

ロボティクス・ドローン ジャンルのトピックス

ロボティクス・ドローン ジャンルのIT導入支援情報

PR

ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!