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  • 2023/04/22 掲載

アップルのMRヘッドセットが6月登場か、クックCEO発言で真実味を帯びる最新情報まとめ

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毎年開催されるアップルの一大イベント「WWDC」の日程が6月6日~10日に決まった。このイベントで「拡張現実(AR)/仮想現実(VR)/複合現実(MR)ヘッドセット(以下、MRヘッドセット)」を発表する公算が高まっている。このMRヘッドセットは、同社の公式発表がないまま、臆測が臆測を呼ぶ状況。そんな中、クックCEOがMRヘッドセットの価値について発言したとして注目が集まっている。どのような発言があったのか、アップルのMRヘッドセットに関する最新情報とともにお伝えしたい。

執筆:細谷 元、構成:ビジネス+IT編集部

執筆:細谷 元、構成:ビジネス+IT編集部

バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

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ティム・クックCEOが言及したことでMRヘッドセットが発表される可能性が高まっている
(Photo:John Gress Media Inc/Shutterstock.com)

クックCEOがMRヘッドセットについて発言

 アップルが数カ月後にMRヘッドセットをリリースするとの臆測が流れている。この臆測に関して、アップルからは公式のコメントは現在も出されていない。そんな中、ティム・クックCEO自ら、MRヘッドセットに関する発言を行ったとして注目を集めている

 この発言は、米メディアGQが4月3日に公開したクックCEOへの独占インタビューで記録されたもの。インタビュー内で、現在さまざまなメディアで臆測が飛び交っているMRヘッドセットについて、クックCEOに質問が投げかけられた。

 クックCEOは、アップルがMRヘッドセットを近々リリースするのではとの臆測に関する直接的な言及は避けたものの、MRヘッドセットがもたらす価値についての見解を述べた。

 クックCEOは、「拡張現実(AR)の技術を考えると、現実世界にデジタル要素を重ねることができ、それにより人々のコミュニケーションやつながりが大きく向上する可能性がある」と発言。

 その上で「たとえば、ここでブレインストーミングしているとして、(AR技術を使えば)デジタル要素を付け加え、共有することが可能になる。これは共同作業やクリエイティブワークを促進するもので、素晴らしいことだ」と述べた。

 さらに「現実世界に仮想世界を重ねることで、さらに良い世界が生まれる可能性があり、非常にエキサイティングで、人間の想像力を加速させるものだ」とも発言している。

 かつてクックCEOは、Google Glassのようなプロダクトに対して懐疑的な意見を持っていた。この点について、GQのインタビュワーが触れると、クックCEOは「私の考え方は常に進化している。スティーブはいつも、過去の確信に固執しないことが重要だと教えてくれた。新しい情報が示され、自分が間違っていたと分かったら、自分が正しいことを主張し続けるのではなく、間違いを認め、前進することが重要だ」とも述べている。

 アップルからの公式コメントはないものの、上記インタビューの発言から、クックCEOがMRヘッドセットに高い関心を持っていることは事実であり、近々リリースされるのではとの臆測もおおむね正しいであろうことが見えてくる。

6月5日に発表の可能性

 ほぼ確実と思われるアップルによるMRヘッドセットのローンチ。現在、メディアの関心は、同社がいつその存在について公式発表するのかという点にシフトしている。

 リリース日は当初、2023年春ごろと見られていたが、最新情報によると2023年6月に発表される公算が高まっている。

 ブルームバーグ2023年4月2日の報道によると、アップルは毎年恒例となった一大イベントWorldwide Developers Conference(WWDC)の日程を6月5日に決定したことを発表したが、このイベントでMRヘッドセットを披露する可能性が非常に高いという。

 同記事の記者マーク・ガーマン氏は、その理由をいくつか挙げている。

 1つは、WWDC発表でのアートワークだ。描かれたグラフィックの1つはアップル本社の輪郭を示すもの。これは、イベント初日が本社で開催されることを表している。重要なのが2つ目のグラフィック。一見、虹のグラフィックであり、アップル本社にある虹のオブジェを表現したものに思われるが、同時にMRヘッドセットを上から見たときに見える曲線のようにも見えると、ガーマン氏は指摘している。

画像
MRヘッドセットを上から見た形状を彷彿とさせるアートワーク
(出典:アップルウェブサイトより)

 もう1つは、WWDCのプレスリリースの文言だ。プレスリリースでは、今年のWWDCを「最大かつ最もエキサイティングなもの(biggest and most exciting yet)」と呼び、また「この非常に特別なイベント(this very special event)」を開催することを「大いに楽しみにしている(can’t wait)」という文言が用いられている。

 ガーマン氏は、アップルがこのような誇張表現を使うことは珍しいことではないとしつつも、同社はすでに多くの人々がMRヘッドセットに期待を高めていることを知っており、これ以上過剰な期待を生まないよう配慮するだろうと述べている。 【次ページ】パテント情報から見るMRヘッドセットの仕組み

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