- 2026/03/15 掲載
富士通、防衛装備庁から「AI幕僚」開発を受託 AIで指揮官の意思決定を支援
自衛隊の指揮官の意思決定を支援するAIエージェントの開発
具体的な開発テーマは2つに分かれる。1つ目は「マルチAIエージェントにより戦い方を創出する技術」であり、多様な専門性を持つ複数のAIエージェントをデジタル空間上に再現し、多面的な議論を行わせることで指揮官に複数の作戦案を提示する。2つ目は「シミュレーション言語への変換技術の開発」であり、AIが自然言語で生成した作戦案を計算機上のシミュレーション環境で即座に検証できるよう、特定のシミュレーションコードへ自動変換する仕組みを構築する。
技術基盤には、富士通が開発した特化型大規模言語モデル「Takane」を採用する。Takaneは独自の1ビット量子化技術によりモデルのパラメータ情報を圧縮し、精度を維持したままメモリ消費量を最大94%削減する。これにより、ハイエンドGPUを複数必要としていた大規模な生成AIモデルをローエンドGPU1基で稼働させ、クラウド環境に依存しないエッジデバイスや過酷な現場での運用を可能にする。
富士通は自社単独での開発にとどまらず、日本初の防衛テック・オープンイノベーションプログラムと位置づける「Fujitsu Accelerator Program for Defense Tech」を立ち上げた。民生品やサービスを手掛ける非防衛産業分野のスタートアップ企業からテクノロジーやアイデアを公募し、防衛領域への応用を図る。共創パートナーの募集は4月10日まで行われ、5月下旬のピッチイベントを経て6月下旬に採択企業を決定する。採択企業には開発費用が提供されるとともに、防衛省への導入実績を積む機会が与えられる。
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