- 2007/02/02 掲載
オラクル、ビジネスアプリ5製品を同時発表
2月1日に米国で開催された「Application Unlimited」イベントで新たに投入されることになったのは、「Oracle E-Business Suite Release 12」「PeopleSoft Enterprise Release 9.0」「Siebel CRM 8.0」「JD Edwards World A9.1」「JD Edwards EnterpriseOne 8.12」の5製品。
Oracle EBS 12は、企業のリソース全般を管理するためのERP製品で、今回のバージョンアップに伴い一元管理された財務基盤を基に、地域ごとのさまざまな会計、税金、雇用関連の規制や基準に対応することができるようになった。
PeopleSoft 9.0は自社の人材管理ソフトで、中核製品「PeopleSoft Enterprise Human Capital Management 9.0」が同社のSOA基盤「Oracle Fusion Middleware」との親和性を高めている。
Siebel CRM 8.0は、その名のとおり、CRM(顧客管理ソフト)で、本バージョンではエンタープライズ検索機能などが加わっている。
JD Edwardsは、IBMのiSeries向けに中小規模の企業を対象として作られたERPで、同Worldは今回10年ぶりのバージョンアップとなり、コンプライアンス、グローバル業務への対応といった点が強化された。また、同EnterpriseOneは、造業界、建設業界、卸売業界、サービス業界、製品・資産管理業界などの業界特化機能を強化したアプリケーション。 今回新しく食品および飲料業界向けのモジュールが加わっている。
この発表を行ったオラクルのグローバルなイベント「Applications Unlimited」は、その名がそのまま同社のビジネスアプリケーションへの取り組みコンセプトを意味している。
そのコンセプトを基に、昨年からビジネスアプリケーション製品ベンダーなどの合併などを通して、各種業種に向けてさまざまなアプリケーションラインアップを揃えるといった戦略で、ビジネス向けアプリケーションベンダーとしての存在感を増している。
なお、PeopleSoft Enterprise Release 9.0とJD Edwards EnterpriseOne 8.12は2006年末に発表済み。また、それぞれの製品ごとにリリース時期は異なる模様。
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オラクルのアプリケーション群
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