- 2007/02/08 掲載
マクニカ、サーティコム社と楕円曲線暗号ソフトの代理店契約締結
カナダのウォータールー大学教授 楕円曲線暗号(ECC)の第一人者Dr. Scott Vanstone氏が設立したサーティコム社は、約20年セキュリティに取り組んできた。楕円曲線暗号を認定標準化期間に導入した最初の企業であり、同社の特許製品、申請中の製品は350件以上にものぼるという。
楕円曲線暗号とは、楕円曲線と呼ばれる数式によって定義される特殊な加算法に基づいて暗号化・復号化を行なう新しいタイプの暗号方式。
一般的なRSA方式に比べると、セキュリティ強度を保ったまま鍵長を短くすることで、アクセス時間の短縮や、必要メモリ容量、消費電力を少なくすることができる。同社はECC技術に対しての経験と実績が豊富にあり、この技術をベースとした暗号システムの構築に優れているという。
マクニカが販売するサーティコム社「Certicom Security Architecture ™」 は、さまざまなアプリケーション開発のために柔軟に対応できるモジュール式の暗号プロバイダによって構成されている。FIPS140-2認定を受け、ECCのNSA規格にも準拠している。「Certicom Security Architecture ™」 のコンポーネントは標準APIで統一されているため、RSAなどの暗号システムから、新しい公開鍵暗号システム(ECC)へのスムーズな移行を実現する。これにより、製造メーカーは、異なる複数のチップセットを持つ製品の移植性とコードの再使用性を最大限に高めることができる。また、サーティコム社は、SSL、IPSec、PKI、DRM、Embedded Trust Services (ETS) なども提供しているため、ECCのみならず、環境にあわせて、セキュリティサービス全般にわたり提供することができるという。
この度の代理店契約締結で、サーティコム社 副社長でWorld Wideセールス・マーケティング責任者 デービッド・セキーノ氏は、「サーティコム社では、WorldWideでの売上拡大を見込んでおり、最先端のデジタル機器を開発するメーカーが数多く存在している日本市場での成功が非常に重要であると判断している。この度、マクニカ・ブリリアント テクノロジーカンパニーと代理店契約を締結し、同社の持つ幅広い顧客層、優れた技術・営業のサポート力と、我々の高い技術力、製品力が結び付くことにより、日本の顧客に満足していただけるサポートが可能になったことを強く確信している」 と語り、今回の提携に多いに期待しているという。
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