- 2008/02/21 掲載
アラクサラとIIJ、造幣局の基幹ネットワークを構築--信頼性・省エネ・IPv6対応
造幣局の基幹ネットワーク更新では、将来のネットワーク高度化に備え、以下のようなネットワークシステムの要件があったという。
1.ネットワークの高信頼化
各種業務のネットワークへの依存が高まっているため、従来単体で構成していた各装置を複数台で構成(冗長化)し、さらに装置内部の冗長性も考慮することで信頼性を向上させる。また万一の故障時にもスピーディーな保守対応により、影響を最小化する。
2.グリーンITの推進(環境負荷の軽減と運用コスト削減)
ネットワーク機器の消費電力を削減することで、CO2排出量を減らし環境負荷を軽減するとともに、運用コストを削減する。
3.既設インフラの投資保護と広帯域化
将来的にすべて光ファイバーによるネットワーク構成を可能とする。また、既設のマルチモードファイバについては、交換工事をせずに、そのまま利用可能とする。
4.IPv6対応(デュアルスタック)
行政ネットワークのIPv6化を見据え、陳腐化しないネットワークインフラが必要であり、かつIPv4/IPv6デュアルスタック環境に対応可能とする。
これらの要件に対して、アラクサラが機器面を、IIJがインテグレーションを担当。アラクサラの製品はシステム全体の冗長化、全国規模の保守部品デリバリサービス、低消費電力機器、IPv6対応といった点が評価されたという。なお、IIJは従来より同法人のネットワーク全般をサポートしており、その実績が買われた。
導入されたアラクサラ製品は「AX6308S/6304S」と「AX3630S」。「AX6308S/6304S」は192Gbps(6304Sは96Gbps)のスイッチング容量を持つマルチレイヤースイッチ。「AX3630S」はコンパクト・ギガビットマルチレイヤースイッチ。
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