- 2008/04/30 掲載
SAS、環境面の影響を見える化するソリューション発表
米マッキンゼーの調査によると、世界中の経営層の間で最優先課題となっているのは環境問題だという。しかし、環境影響度の測定や管理は企業にとって難解かつ複雑な作業となる。さらに温暖化ガスの排出、希少資源の利用、倫理的な調達や法規制遵守など、一連の問題に配慮すると、環境技術への投資や、環境パフォーマンスを改善しつつ、製品やサービスの販売を拡大することは困難な問題となる。「ほとんどの企業のエグゼクティブは、グリーン戦略に賛成しているが、その取り組みを評価し、優先順位付けするノウハウはありません」と、IDC プラクティカルディレクター キンバリー・ニックル氏は語る。同氏はさらに、経営層は戦略の成果予測が信頼できるようになるまで導入を待っていると指摘する。
SASが発表した今回のソリューションは、GRI(Global Reporting Initiative)フレームワークを採用し、SAS Enterprise Intelligence Platformを基盤としている。GRIは、サステナビリティのトリプルボトムライン、環境、社会、経済(財務および経済システムへの影響)の三側面での評価指標を規定し、これに沿ったサステナビリティ報告が行える。これに加え、戦略の有効性の検証のためにSASの予測機能を使用することにより、因果関係の確認、改善シナリオの予測が行えるため、革新が促進される。
米シスコシステムズ社は環境課題への取り組みにSASのソリューションを採用している。同社のEcoBoard共同議長 兼 シスコ グローバルポリシー・ガバメントアフェアズ担当 シニアバイスプレジデント ローラ・イプセン氏は、「当社は、新しい革新的な技術とコラボレーションの力こそ、サステナビリティの目標を達成し、環境への影響を最小限にとどめる上で重要であると考えています。SASとパートナーを組み、SAS for Sustainability Managementを活用することでプロジェクトやリソースの優先付けを効果的に行い、環境、株主、そして従業員にもより良い結果をもたらすことができました。SASのソリューションは、二酸化炭素排出量、廃棄物削減目標、温暖化ガス排出量などの影響や目標値をシミュレーションでき、業務が環境に及ぼす影響度をより効果的に予測・管理できるからです」と述べている。
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