アドビ、「Firefly」でAI動画生成モデル提供開始　Runwayと提携

　Runwayは、テキストや画像などの指示から動画を生成するAI技術を開発する米国企業で、生成AI分野の技術企業として海外メディアで報じられている。両社は、Runwayの生成動画モデルとアドビの制作ツールを組み合わせ、制作者やスタジオ、ブランド向けのAI動画制作ワークフローを共同で開発するとしている。

　発表によると、Runwayはアドビを優先APIクリエイティビティパートナーに指名した。これにより、アドビの顧客はRunwayの新しい動画生成モデルを早期に利用できるようになる。取り組みの第一弾として、Runwayの動画生成モデル「Gen-4.5」を、Adobe Fireflyアプリ内で提供した。アドビは、この提供がより広い公開に先立つ形であると説明している。

　両社はまた、プロ向けの動画制作で使用することを想定したAI機能を共同で開発し、まずはAdobe Fireflyを起点に、アドビのアプリ群で提供するとしている。発表では、Firefly上でRunwayのモデルを用いて動画を生成し、その後の制作工程で扱うといった利用方法が示された。

　アドビは、今回の提携を通じて、AIを活用した動画生成技術を自社の制作環境に組み込み、Runwayと共同で次世代のAI動画制作向け機能やワークフローを提供するとしている。