- 2025/12/22 掲載
動画像生成AI「AKOOL（アクール）」とは？19の神機能、急成長企業「格付け1位」の正体
連載：マスクド・アナライズの生成AI最前線
米Inc.誌が毎年発表する、米国で最も急成長している非上場企業ランキングで2025年の第1位を獲得し、大きな注目を集めているAkool（アクール）社。そんな同社のサービスが、生成AIによる画像・動画制作支援ツールの「AKOOL」だ。熟練した専門家でなければ制作できなかった動画や画像といったコンテンツを、手軽に作成可能。特に、広告やマーケティング、プレゼンテーションや研修などあらゆるビジネスシーンを想定していることが特徴である。そこで今回、AKOOL始め方や機能、ビジネス現場での活用法などを基礎から解説したい。
AIスタートアップ社員として、AIやデータサイエンスについてSNSによる情報発信で注目を集める。現在は独立して、イベント登壇、研修・セミナー開催、書籍執筆、企業向け生成AI・ChatGPTの導入活用支援などを手掛けている。支援実績は北海道庁、日立製作所、JR西日本、シーメンスヘルスケアなど。著書に「会社で使えるChatGPT」「AI・データ分析プロジェクトのすべて」がある。
書籍「会社で使えるChatGPT」発売中
（筆者撮影）
AKOOLとは何か？
AKOOLとはいわば動画および画像の制作プラットフォームであり、提供されている各種ツールや機能を用いてさまざまなコンテンツを制作できる。一例を挙げると、以下の通りだ（詳細は後ほど解説します）。-
【AKOOLでできること】
- 静止画像から映像を生成
- 命令文から画像や動画を生成
- 動画における顔や背景を変更
- アバターによる解説動画の生成
- 動画音声の翻訳
- 音声の生成から文章の読み上げ
（AKOOLサイトをスクリーンショット）
そこでAKOOLを使って効率的に品質の高い動画を制作できれば、より多くの場面で動画を活用できるというわけである。このようなツールはほかにも存在しているが、AKOOLの特徴は広告やマーケティング、プレゼンや研修などの用途を想定している点である。
他のツールは映像作品の制作を想定しており、アニメ風や実写のようなさまざまな種類の映像を作りたいクリエイター向けと言える。一方でAKOOLはMicrosoft PowerpointやPDFの資料にアバターを使った解説動画を追加するなど、ビジネスを想定した機能を提供している。
注目を引くSNS向け広告やわかりやすい動画研修などの用途を考えると、AKOOLは企業が求める用途を提供していることが伝わるだろう。
【ポイント】
- AKOOLとは生成AIを活用した動画・画像制作のためのプラットフォーム
- プロ向け設計ではなく、ビジネス現場での活用に最適化
- アバター解説や翻訳など、資料×動画の組み合わせが容易
- SNS広告や社内教育など、カジュアルな用途に強み
【始め方】ユーザー登録して即利用
AKOOLは提供元からユーザー登録を行うだけで利用できる。サイトの文章も日本語化されており、解説文もおおむね日本語化されているので、実行したい機能を選べば初心者でもさまざまなことができる。AKOOLが用意している素材や他社が提供する生成AIツールを利用できるので、まずは試したい機能を選んでみよう。ユーザー登録を行うと、各機能を利用できる「クレジット」が提供される。無料会員では100クレジットが提供されるので、気になる機能を試すには十分だろう。
とはいえ無料会員における制限がある。たとえば画像から動画を生成すると、時間は5秒または10秒までになる。他にも利用できる外部のツールが限定されたり、生成された成果物に透かしが入るなどの制限がある。これらは有料会員になることで解除できる。
【ポイント】
【次ページ】AKOOLの値段や機能、ビジネス現場での活用法など
- ユーザー登録のみで即利用可能
- 機能説明などは日本語対応
- 無料会員でも100クレジット付与で十分試せる
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