- 2026/02/09 掲載
「ホリエモンAI選挙」の衆院選2026AI予想、自民圧勝と中道惨敗を見抜けず、予想を大きく外す
プロンプト公開で透明性アピールも、ネット分析だけでは民意を図れない結果に
AIは選挙期間中、自民党の堅調な推移と、野党再編によって結成された「中道改革連合」の躍進を一貫して予測していた。最終的な予測では、自民党が273議席で過半数(233議席)を維持するものの、中道改革連合が97議席を獲得し、日本維新の会(29議席予測)や国民民主党(21議席予測)を上回る野党第1党に躍り出ると分析した。AIは、内閣支持率の動向や「内需拡大」への関心の高まりを根拠に、都市部での与野党拮抗と無党派層の流動化を重く見た結果であった。
しかし、実際の投開票結果は、AIの予測とは大きく異なるものとなった。自民党は公示前の198議席から大幅に勢力を伸ばし、単独で316議席を獲得する圧勝を果たした。一方、AIが台風の目になると予測した中道改革連合は49議席で、野党勢力は全体で111議席にとどまった。日本維新の会が36議席、参政党が15議席、チームみらいが11議席を獲得したが、この無党派層の受け皿についてもAIは見誤る結果となった。AIはSNS上の「改革」への期待感や一部の情報を過大評価し、現実の選挙における組織票やサイレントマジョリティの動向を正確に反映しきれなかったといえる。
この乖離は、現在の生成AIによる社会予測が抱える課題を如実に示している。AIはインターネット上のテキストデータや検索トレンドを基に推論を行うが、実際の投票行動にはネット上の言流とは異なる力学が働く。今回の選挙では、AIが捕捉したネット上の熱量と、実際の有権者が選択した「安定」への回帰という現実との間に埋めがたい溝が存在した。プロンプト公開による透明性の確保は、予測プロセスの検証を可能にする点で意義深いが、選挙という複雑な人間行動の集積を予測するには、データの偏りやハルシネーションのリスクをより厳密に制御する必要があることが明らかとなった。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR