- 2008/11/19 掲載
米Amazon、コンテンツ配信ネットワークをクラウドで提供する「CloudFront」を開始
CDNは、動画や音楽など、容量の大きいメディアファイルを提供するのに最適化されたネットワーク。CloudFrontでは、全世界の拠点(米国8個所、欧州4個所、アジアは東京と香港の2個所)に設けられたサーバにコンテンツ(動画や音楽など)がキャッシュされ、コンテンツを希望するユーザーに最も近い(最適な)場所からコンテンツが配信される。そのため、ネットワークに負荷をかけにくいほか、ユーザーがストレスなくコンテンツを利用できるようになる。
ただし、CDNは拠点をまたいだ比較的規模の大きいネットワーク網を構築する必要があるため、安価に利用することができなかった。本サービスでは、これを安価な初期費用で利用できるようになる。
料金は、リクエストの数とデータの転送量などで決まり、1か月当たりの転送量には上限がある。月額利用料は、米国が1Gバイトあたり0.17ドル、東京は0.013ドル。まずはβ版で提供される。
もともとAmazonでは、自社が抱える設備の有休部分を最大限活用できるように、同社の持つサーバリソースなどを広く一般に有償提供してきていた。
現在、こうした流れは「クラウド コンピューティング」と呼ばれており、AmazonはAmazon S3などで同サービスの旗手役となっている。
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