- 2008/12/04 掲載
「チャートで詳細分析できる」ウイングアーク、アドビAIRベースでDr.SumのBI分析情報を可視化
Dr.Sumシリーズは、集計検索エンジンの本体Dr.Sum EA Ver3.0 SP1のほか、データ取り込みツールのDr.Sum EA Connect、経営層向けの経営コックピットなどを提供するDr.Sum EA Visualizer、現場担当者向けのチャート分析機能を提供するDr.Sum EA Datalizerがある。
今回発表になったのは、Dr.Sum EA DatalizerのUIの利便性を高めた「Dr.Sum EA Datalizer Motion Chart」。その名のとおり、Dr.Sum EA エンジンにあるデータがチャートで表示される。
このチャートは、静止画像のような静的なものではなく、そのデータをドリルダウンして詳細を調べるといったことも可能。「表による分析結果を可視化したチャートではなく、チャートによるデータ分析ができる(Dr.Sum事業部 事業部長 小島氏)」。
一般的に円グラフなどは、割合の小さいものが見づらくなる傾向があり、小さいものを比較しようとした場合、「結局は表の数字を見る必要があった(開発担当の子会社フォー・クルー 代表取締役社長 田中氏)」。MotionChartを利用すれば、たとえば大きな割合を占めている要素のみを非表示設定にして、小さい割合の要素を比較するといったことも可能になる。そのほか、表示領域を自由に変更したり、グラフの種類を自由に変更したり、それをそのまま画像としてダウンロードすることもできる。
今回のビジュアル化は、Adobe AIRの技術を使って実装しているが、「現在はサーバ側で処理しているのみ(田中氏)」という。そのため、ユーザー側はFlash Playerのみインストールされていれば、動作させることができる。AIRを採用しているため、ブラウザを使わないアプリケーションとして利用することも可能だが、「Adobe AIRの普及率が低い」ため、「利用者の簡単さ、取っつきやすさを追求すると、新しいアプリケーションをインストールしてもらうAIR版は提供を見送った」。
また、マイクロソフトが提供しているRIA、Silverlightで利用できる仕組みというのも開発していることを明かし、今後の普及率次第で提供を行っていくという。
Dr.Sum EA Datalizer Motion Chartは、100万円。2009年1月中は15%オフキャンペーンなどを展開するほか、新規導入向け特別パックなども用意する。年間200社程度の導入を見込む。
Dr.Sum EAは今後「中国、北米への展開も視野に入れている(内野氏)」として、中国では拠点を持って展開していくことを明らかにした。内野社長は、「金融危機などの影響で、ITの市場規模の縮小もありうる」と厳しい見通しを示したが、「他社のBIツールに比べてリーズナブルな価格で提供できているので、追い風の部分もある」と語った。
Dr.Sum EA Datalizer Motion Chartは同社のサイトでサンプルを利用できる。
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