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  • 2026/04/09 掲載

【Appleの逆襲】独自AIチップ「Baltra」でNVIDIA・Google依存から脱却へ

AIの推論タスクに特化した特定用途向けASICで反転攻勢

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米Appleが自社設計のAI推論に特化したAIチップ(コードネーム「Baltra」)の開発を進めていることが複数の報道で明らかになった。現在、同社はクラウドAI処理においてNVIDIAのGPUやGoogleの言語モデルに大きく依存している。Baltraの投入でデータセンターのインフラを内製化し、年間10億ドル規模とされる外部コストを削減して独自のAIサービス体制を構築する。
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(Photo/Shutterstock.com/DFree)

Apple AI推論特化の独自チップ「Baltra」でNVIDIA・Google依存から脱却

 米Appleが、人工知能(AI)の推論処理に特化した自社設計のサーバー用半導体「Baltra」の開発を進めている。現在、同社はiPhoneなどの端末上で処理しきれない高度なAI機能を提供するため、「Private Cloud Compute(PCC)」と呼ばれる独自のクラウド基盤を構築している。

 しかし、その中核ハードウェアや言語モデルの一部は外部企業に依存しているのが実態だ。Siriなどの機能強化に向けてGoogleのAIモデル「Gemini」のライセンスを取得しており、その費用は年間約10億ドルに上る。また、クラウド側の演算処理には米NVIDIA製の汎用画像処理半導体(GPU)などを利用している。

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AppleがAI推論特化のカスタムチップ「Beltra」で反転攻勢(図版:ビジネス+IT)

 Appleはこの外部依存からの脱却を図る。BaltraはAIの推論タスクに特化した特定用途向け集積回路(ASIC)であり、米Broadcomと協力して開発が進められている。設計の大部分をAppleが内製化し、製造は台湾積体電路製造(TSMC)の3ナノメートル世代プロセスに委託する。2026年後半に量産を開始し、2027年には自社データセンターで稼働させる計画だ。

 Baltraの導入により、Appleはサーバーハードウェアからソフトウェアに至る完全な垂直統合を実現する。NVIDIA製GPUの調達に伴うインフラコストを抑制し、Googleへの巨額のライセンス費用を削減する。チップのアーキテクチャは大規模言語モデルの推論で重要となる低レイテンシと高スループットに最適化されており、iPhoneのAシリーズやMacのMシリーズで培った自社設計シリコンの技術をデータセンターの根幹に拡張する。

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