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- 2026/04/18 掲載
OpenAIがゲノム・創薬特化型AIモデル「GPT-Rosalind」発表
生命科学やゲノム、タンパク質設計などの高度な専門領域に最適化
主な機能には、科学文献の統合的な理解、新規仮説の生成、タンパク質配列の設計、詳細な実験プロトコルの策定が含まれる。OpenAIが公開した内部評価結果によれば、GPT-Rosalindは生化学や実験設計に関する専門的なベンチマークにおいてGPT-5やGPT-5.4といった最新の汎用モデルを上回る成績を記録した。具体的には、Dyno Therapeuticsとの共同検証におけるRNA予測タスクで人間の専門家の上位5パーセントに相当する性能に達しており、生命科学分野の主要ベンチマークであるLABBench2においても既存モデルを凌駕する性能が確認されている。
本モデルは50以上の主要な科学データベースや分析ツールと直接連携する専用のプラグインを備えており、文献調査から配列解析までの一連のワークフローを統合的に管理することが可能となっている。OpenAIは本システムを研究者の代替ではなく、意思決定の精度を高め未知の生物学的相関関係を提示する補佐的な「科学推論エンジン」と定義している。導入による波及効果として、従来10年以上の歳月を要していた米国の新薬承認サイクルが大幅に短縮されることが期待されている。
一方で、高度な生物学的推論能力に伴うデュアルユースのリスクを考慮し、アクセスは「トラステッド・アクセス・プログラム」を通じて厳格に審査された米国の企業顧客のみに制限されている。初期パートナーにはアムジェンやモデルナ、サーモフィッシャーサイエンティフィック、アレン研究所などが参加しており、市場ではAIによる初期研究の自動化が加速するとの観測から、製薬受託開発製造や臨床試験受託機関の株価が反応するなど、バイオテクノロジー業界全体に広範な影響が及んでいる。
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