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米KKRが設立したAIインフラ企業のヘリックス・デジタル・インフラストラクチャーは、韓国サムスンから10億ドル(約1,570億円)の出資を受けると発表した。同社は元AWSのCEOのアダム・セリプスキー氏が率い、エヌビディアらから100億ドル超の資本を集めている。サムスンの建設や冷却などの能力の活用も検討するという。
米投資ファンドのKKRと、KKRが設立したAIインフラ企業のヘリックス・デジタル・インフラストラクチャー(以下、ヘリックス)は2026年9月28日(米国時間)、韓国サムスンがヘリックスに10億ドル(約1,570億円)を出資すると
発表した。ヘリックスの長期資本ファンドを通じた出資で、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)向けのデータセンターや電力、通信回線などのインフラ整備に充てる。
ヘリックスは2026年6月、KKRのほか、クウェート投資庁(KIA)、米エヌビディア、米電力大手のビストラを創業投資家として
発足した。発足時点で100億ドル(約1兆5,700億円)超の資本を集めており、今回の出資はこれに上乗せされる。CEO兼共同創業者を務めるのは、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の元CEOであるアダム・セリプスキー氏だ。
セリプスキー氏は「サムスンのコミットメントは、ヘリックスの戦略に対する強い信任の表れであり、AIインフラ需要の規模に応えるために築いてきた長期的な資本基盤をさらに厚くするものだ」とコメントした。そのうえで、サムスンが持つ独自の能力はヘリックスとその顧客に恩恵をもたらすとの見方を示している。
発表によると、ヘリックスはエヌビディアのフルスタック技術、ビストラの電力分野での役割に加え、サムスンの先端技術や建設、蓄電、冷却といった能力の活用も検討するという。サムスングループでは、サムスン電子が半導体を手がけるほか、2025年に買収した空調子会社のフレクトグループを通じてデータセンター向けの冷却装置を提供している。また、サムスン物産はデータセンターや発電所の設計・調達・建設(EPC)、サムスンSDSはデータセンターの運営やGPUaaS、サムスンSDIは無停電電源装置(UPS)やバックアップ用バッテリーを担う。
KKRは世界でデジタルインフラと電力に750億ドル(約11兆8,000億円)超を投じてきた。韓国には2009年から拠点を置き、同国での投資額は約90億ドル(約1兆4,100億円)にのぼるという。AIの普及でハイパースケーラーのインフラ需要が急拡大するなか、ヘリックスは北米をはじめ世界各地で、AI向けインフラへの投資と整備、運用を進める方針だ。
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