- 2026/09/29 16:49 掲載
仏ミストラルAIがミュンヘンに新拠点 BMWと衝突解析で組む「物理AI」で独製造業へ攻勢
同社はドイツを拠点に選んだ理由として、同国がEU最大の工業国であり、自動車、エネルギー、航空宇宙、先端製造の企業が長年蓄積した独自データとプロセスの知見を持つ点を挙げている。自らを単なるソフトウェアベンダーではなく「長期的な技術パートナー」と位置付けている。
物理AIは、流体の動きや材料の変形、熱のふるまいといった物理現象を理解するAIを指す。同社によると、製造業のシミュレーションには1回の解析に数日を要するものもあるという。ミストラルAIは2026年5月に買収したエミAI(Emmi AI)を通じて、物理・工学AIを専門とする30人超の研究者やエンジニアを迎え入れた。このチームはすでに、BMWとは衝突シミュレーション、シーメンス・エナジーとは産業用途で協業しているとしている。
発表にあたり、ドイツ連邦デジタル相のカルステン・ヴィルトベルガー氏は、ミストラルAIを「欧州が成し遂げられることを示す力強い例だ」と評価した。共同創業者でCEOのアーサー・メンシュ氏は「我々はドイツの産業界が最も要求の厳しいAI活用を使いこなせるよう支援するためにここにいる」と述べている。
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